一本のネジ(アナログからデジタルへ〜手描き動画部)

一本のネジ(アナログからデジタルへ〜手描き動画部)

どの作品にも共通してる「動画作業において気をつけて欲しいこと」を書いてます。
動画をきちんと教えてもらってない人も増えてるようなので、参考にして頂けたらと思ってます。
今は、iPad版クリスタを使った動画作業の流れについて書き加えてるところです。

アニメ用語は辞書に載ってるようなものではなく、同じ言葉でもアニメの制作現場によって同じ言葉でも意味が違ってくる事があります。

最近は「準クミ」というものが私の知る準クミとは違ってるようです。

とりあえずここでは私の知る「準クミ」をお伝えしておきます。

 

このようなレイアウトがあるばあい

 

クミ線と準クミはこのようになります。

赤がクミ線。

青が準クミ線。↓

bookでセルが隠れる部分が発生するところが「クミ線」。

隠れる部分はないけれど、その線に合わせて描画して欲しい部分は「準クミ」。

 

動画はこのように描きます。

 

元々「セルと背景を組み合わせるための線」だから「組線」→「クミ線」となりました。

「クミを切る」という事がありますが、それはこのクミ線に合わせてセルの絵を途切らせることからそう言われるようになったのだと思います。

撮影がデジタル化したことで、背景と組み合わせるセルはbookで隠れる部分まで描くようになり、「BGクミ」というものはほぼ消滅しましたが、「背景の柵を掴む」ようなbookを跨ぐセルがあったりするので、bookを挟み込む時に「bookクミ」、単純にbookが載って足元が切れるだけの時は「BGクミ」と区別してるかな、という感じです。

クミ線を書くことを「クミを切る」というのではありません。

 

「準クミは、何となくこの辺でいい」というような曖昧なものではないことを覚えていて欲しいです。

 

ただ、ここに書いた「準クミ」は私が知るもの。

この赤い線も青い線もどちらも「クミ線」であり、「準クミ」とは言わないという説もあります。

その場合、「準クミ」はもっとふんわりと「大体このあたり」の時に使うそうです。

なので、ピッタリ合わなくてもいいもの。

その「準クミは合わなくていいもの」という言葉が一人歩きして、クミ線そのものを無視した作画がされない事を願ってます。

 

最近はデジタル動画の素材としてレイアウトと位置がズレたクミ線データや、そもそもクミ線が入ってないことも増えてきました。

どう頑張ってもセルと背景がずれてしまうものだとしても、少しでも撮影後のリテイクを減らすために、クミ線の情報はきちんと後工程に伝えて欲しいし、重要なものだという認識を持って欲しいです。