ダブラシ影は地面影など、BGやbookへの落ち影によく使われます。
ですが、セル描きされたテーブルの落ち影に使うのは適当でしょうか。
時々、このような原画を描かれてしまい困ってます。
Bセルにあった物を摘んでCセルの手と描き込みになる。
テーブルのお皿(Aセル)に落ちた影をダブラシにするのは塗り分けの手間を考えれば仕方ないでしょう。
けれど、Cセルに描き込みになったところでダブラシ影になり、その後、なぜかまた塗り影になる。
ダブラシ影にすると自動的に影色になると思って、こういう原画を描いてるのでしょうか。
塗り影の色とダブラシで作られる影色は違います。
イとウは影の意味が違うので色が違うのも有りですが、アとイの色は同じであるべきです。
けれど、この絵ではイとウの間に境界がないので塗り分けできません。
お皿に落ちる影をダブラシにするのか、塗り影にするのか。
そのシーンをどのような仕上がりにしたいのか、作画の打ち合わせの前に演出さんと仕上げ&撮影さんと相談して決めておいて欲しい事です。
こういう原画が動画に回ってきても、動画では勝手に判断できません。
とりあえず私は、落ち影をダブラシに、本体の影は塗り影にできるよう分けて描きました。
影の中の影を合体させて1号影にするか、影の中の影は2号影にするか。
あるいは本体の影は1号のみで落ち影をダブラシにするか、どれにも対応できるように。
これなら、アとエ、なんならオも同じ色塗ることもできますし、ダブラシとして分けることもできます。
セル画の時代は塗り影一択だったでしょう。(ダブラシは撮影の手間が掛かるので)
それに、セルへのダブラシ影は色味が暗くなるので、好ましくないと思われます。
Cセルの落ち影部分を塗り影にするのではなく、Aセルのノーマルと落ち影色の2種類の作って、マスクで処理する方法もあるようです。
どれが一番効率的かは私には分かりませんが、作品を通じてどのような処理にするのかをあらかじめ決めておいて、それに沿った原画を描いて後工程に渡して欲しいと思います。





