4_原画清書 | 一本のネジ(アナログからデジタルへ〜手描き動画部)

一本のネジ(アナログからデジタルへ〜手描き動画部)

どの作品にも共通してる「動画作業において気をつけて欲しいこと」を書いてます。
動画をきちんと教えてもらってない人も増えてるようなので、参考にして頂けたらと思ってます。
今は、iPad版クリスタを使った動画作業の流れについて書き加えてるところです。

原画清書は色んなやり方があります。

動画同様、原画もタイムラインに登録すると、動画を選べば、該当する原画が表示されるので便利です。

原画と作監修正を同じフォルダに入れるパターン、原画と作監修正は別のフォルダに入れるパターン。

どれが一番楽かはカット内容や人それぞれなので、色々やってみてください。

注意事項で指定されてることもあります。

 

ここでは最もシンプルな方法を書きます。

 

原画フォルダにまとめてスキャンデータを入れました。

原画番号とスキャンデータの番号が違うと中身が分かりにくいです。

もし、ただの連番だったら、スキャンデータの名前を

A1_B1

B2

のように、原画番号に書き直しておくのが良いと思います。

中参考はA1aのように数字の後にアルファベットを使うのがいいです。

デジタルタイムシートを使う時、’(ダッシュ)やアイウといった文字の入力ができないので。

 

まず、動画用紙a1を選択し、原トレしたい絵の横にチェックを入れ、

アニメーションセルの右上にある「選択中のレイヤーを登録」をタップ。

(「アニメーション」→「ライトテーブル」→「選択中のレイヤーを登録」)

作監修正があるなら、原画と作監修正の両方にチェックを入れます。

 

 

するとライトテーブルに原画などが登録されるので、清書してください。

不透明度を変えると、原画が薄く表示されるので、トレスしやすくなります。

紛らわしくなるので、ライトテーブルに登録した後は、トレスに使うセル以外(「原画」フォルダなど」)は非表示にしておきましょう。

 

ライトテーブルに登録された絵は、上から順に数字キーに割り当てられているので、指パラの要領で原画と原トレを見比べながらトレスしましょう。

(クリスタのショートカットキー設定で「メインメニュー」→「アニメーション」→「アニメーションセル表示」→「キーでセルの動きを確認」に任意の記号を入れておくこと)

 

トレスが済んだら、原画の絵は邪魔になりますが、わざわざライトテーブルから削除しなくても、ショートカット「Q」でライトテーブルのon/offができるので、トレスが済んだらoffにしましょう。

左上の、動画用紙が重なってるマークでも on/off の切り替えができます。

登録した絵をいちいち外したり目玉マークを外して非表示にしなくても、これをoffにすれば非表示になります。

 

紙での動画作業も同様ですが、原画清書が終わったら、全体の流れを見ましょう。

紙のように原画の絵だけでパラパラしようと思っても、クリスタ上では描画してない部分が間に入ってしまい見辛いです。

そういう時は、もう一つタイムラインを作って、原トレだけで並べてみると良いでしょう。

 

紙の動画のように原画ポジションの番号に丸をつけるということが出来ないので、どれが原画か中参考なのか分かりにくいのが悩みです。

とりあえず、パレットカラーを使って原画と動画、中参考の区別をつけます。

作品によって色の指定がある場合もあります。

うちでは、原画フォルダを赤、動画フォルダを青にしてます。

なので、原画ポジションはオレンジ、中参考は黄色、動画(中割り)は緑か「パレットカラーを使用しない」ということにして、赤から徐々に青に行くというイメージでやってます。

中割りは、基本的には「パレットカラーは使わない」のですが、動画枚数の多いカットではどこまで作業したかがわかるように、作業が済んだところを緑にするなどで、進捗状況がわかるようにしてます。

この色がタイムラインにも表示されると分かりやすいのですが、今のところその機能がないのが残念です。

セルシスさんにはリクエスト中です。