次にタイムシートを記入します。
デジタル動画になったとは言っても、紙のタイムシートやスキャンデータを使ってるところがほとんどです。
スキャナーがあるなら動画欄を書き込んでからスキャンするのも良いですが、タイムシートの画像データに書き込むことの方が多いでしょう。
クリスタでタイムシートの画像を開いて新規レイヤーを1枚作り、そのレイヤーに動画番号などを書き込むと、間違えた時に罫線などを消さずに済みます。
直線は、始点をタップした後、shiftを押しながら終点をタップすると1本線が引けます。
波線は、罫線などを使うと楽です。
私はツール→デコレーション→罫線→波線を「N」でショートカット登録して使ってます。
これも、始点とshift+終点をタップで一気に引けます。
書き終えたら、jpgなどで注意事項で指定されたファイル名で別名保存します。(動画欄を書き込む前のシートも残しておいた方が安全です)
クリスタのタイムラインは横向きなので、間違えずに入力するのは少々面倒ですが、東映デジタルタイムシートを使えば、楽に入力できます。
iPad版の東映デジタルタイムシートは無料で入手できるので、ぜひ使いましょう。
<デジタルタイムシートの使い方については、別の項目で書きます>
ここでは、デジタルタイムシートではなく、直接入力する方法を書きます。
まず、このカットで必要な(Clip上の)動画用紙を用意します。
文章の中でAセル、Bセルと書いてますが、原画フォルダは大文字、動画フォルダは小文字にしておくと便利です。
作品によっては、原画も動画も大文字で指定されてることもありますが、同じAセルでも、原画と動画で文字を分けておいた方が事故が少ないので、動画のAセルは小文字のaを使うことを推奨しますが、受注作品は注意事項に合わせてください。
タイムシートを見ると、Aセルが7枚。
aセルフォルダとA1の動画用紙は既にあるので、そこに7枚分の動画用紙を作成します。
aセルフォルダもしくはその中の一番大きな数字のセルをタップして「アニメーション→新規アニメーションセル」をタップするか、日アニさんのワークスペースでコマンドバーに登録された青い動画用紙のアイコンをタップすれば新しい動画用紙が1枚ずつ作られます。(F4キーでも出来ると思います)
ctrlを押しながら、タイムラインのaセルの1コマ目をタップするとaセルフォルダ内に作られた動画が表示されるので、そこに登録したいセルをタップするとタイムラインの最後まで入力されます。
次はA2の動画を登録します。
ctrlを押しながら7,8,9コマ目の3コマ分を選択して、2を選びます。
引き続き3コマ分ずつならそのまま3、4、と選択すれば入力されます。
5は6コマ分選択して「5」のセルを選択して入力します。
例えば、1から最後のセルまで3コマずつのベタ打ちや、1〜7のリピートで最後までというような場合は「セルを一括指定」するのが便利です。
該当するセルの1コマ目をタップした後、コマンドバーのピンクの左から3番目、これが「セルを一括指定」です。(アニメーション→トラック編集→セルを一括指定)
★既存のアニメーションセル名から指定
★リピートに使うセルの始まりと終わりの番号を指定
★フレーム数を記入(何コマずつ入力するか)
★繰り返す回数か「最後まで」のどちらかを選択
入力するコマ数を間違えたら、コマンドバーの+1や-1で変更できます。
削除したい時や、開始フレームや終了フレームを変更したい時は、該当するフレームをctrlを押しながらタップして出てきた画面で削除など出来ます。