その8 提出前&その他 | 一本のネジ(アナログからデジタルへ〜手描き動画部)

一本のネジ(アナログからデジタルへ〜手描き動画部)

どの作品にも共通してる「動画作業において気をつけて欲しいこと」を書いてます。
動画をきちんと教えてもらってない人も増えてるようなので、参考にして頂けたらと思ってます。
今は、iPad版クリスタを使った動画作業の流れについて書き加えてるところです。

提出前に
 
★A1~ラスト、B1~ラスト と下から順番通りに並んでいるか確認を。
 動画だけでなく、原画も動きの流れに合わせて順番に並べます。
 
★合成親は、単純にA3~5の親なら「A3の下」のように一番若い数字の下に入れます。
 多重合成など複雑な合成なら、合成親だけをまとめて、動画の一番上に乗せます。
 
★裏塗りの忘れがないか、動画の表だけでなく、裏側もパラパラめくって確認します。
 そうすることで、影の線抜けなどを見つけられることもあります。
 「塗り抜けの多い人=裏塗りの確認をしない人」は、線抜けも多いです。
 
★カット袋に入れる時は、原画を一番下に。その上に動画とレイアウトをシートで挟んで、入れます。
 
★担当者の欄には、名前だけでなく、会社名などの所属も書きます。
元受けから直接仕事を受けている場合はともかく、下請けの会社から貰ってる場合は、自分が直接受けている会社名を書きます。
 
その他
 
★合成親や大判にタップ穴の補強は不要です。
 タップ周りが破れたり穴が広がった時は補強してください。
 
★修正液は使用不可。
 
★タップの貼り替え&補強にセロハンテープは不可。(時間が経つとゆがんだり、べとべとして汚れるから)
 メンディングテープをOKとする所もありますが、ダメなところもあるので、写真用セメダイン等で紙を貼るのが良いかと。
 
★TPというのは「トレス、ペイント」の略です。色Tというのは「色トレス」のこと。
 
★T光は「透過光」の略。「トーカ光」とも。
 
★ダブラシ、Wラシ、Wらし、WXP( ダブル エクスポージャー)は同じ意味です。
 地面影など、その部分の色を暗くする時に使います。
 
★スーパー
 ハイライトや色が透けている部分(ウエディングベールなど)に使います。
 
★紙の裏表の見分け方。
 基本的には「つるつるしてる方が表」です。
 わかりにくい時は、トレス台などで透かして見て、網目のような変な模様が見えたら裏です。
 よく、タップ穴のところを触ってみて、ツンツンしてる方が表、と言われますが、それは穴を開ける時にきちんと裏側から開けていることが前提です。
 大判の紙などは、穴の開いてない紙にタップ穴を開けるので、その時に間違えないようにしましょう。
 質の良い動画用紙だと、どちらも表に見えますし、悪い動画用紙だとどちらも裏に見えます。そういう場合は、「比較的こちらの方が」で判断していいです。
 
★シート外の参考原画トレスについて
下図のように、原画がシート外の場合。
シート外であっても、部分的に作監修正などが入ってる場合、その絵をトレスしないと中割りが出来ません。
そういう場合は、動画の作業枚数として請求できることがあります。
(この処置は、やってない会社が多いと思います。参考用に原トレしたものを請求できるかは担当制作に確認してください。)
 ただし、カット袋の枚数欄には「6(+1 仕上不要)」というように、その後の工程に必要となる動画の枚数を書き、仕上げは不要だけど、実際に作業した枚数を()内に書きます。
ENDマークは6に書き、⑦には(参考、仕上不要)と書くこと。
 ただし、原画や作監修正の絵をそのまま中割り参考として使える場合は、原トレ不要ですので、請求枚数には含まれません。
 
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