①の続き
活動休止
そんなこんなで少年団での活動を継続していいものなのか、日々葛藤しながら、子供のためと割り切りながらがんばろうと決意した矢先、新型コロナウイルス感染拡大により少年団の活動が休止となった。正直、両親とも活動が休止になって当番やら保護者との関わりがなくなり、ストレスが軽減され、スポ少活動がかなりの負担になっていたことに気づかされた。
妻からの提案
活動休止を受け、妻から少年団を退団しサッカースクールの回数を増やしてはどうかとの提案があった。保護者との関係に悩んでおり、さらに、長女の部活、長男のスポ少との両立は、いくら夫婦で協力してやろうが、妻にとってかなりの負担であったのだろう。私も団運営や指導方法に疑問があり、これが子供に対して本当にいい環境かと考えたとき、親のエゴかもしれないが、自分の考えに合致し納得できるところでサッカーをやらせたほうがいいとの結論に至った。
次男に説明、そして退団
さっそく、家族会議を招集、次男と話し合いの場を設けた。両親からのスポ少退団の提案を受け、次男は予想に反して「わかった。」と一言。次男はよく周りを観察し、会話とかを聞いているタイプのため、両親のスポ少に対する愚痴を聞いていたのだろう。子供から気を使われてしまい、親として情けない気持ちであった。
サッカーはスクールで継続してできること、長男のスポ少に参加し、様々なトレーニングができることを話すと、それならいいよと…
その日、少年団の代表及び監督に連絡し退団の旨を伝えた。後日、退団することが保護者間に伝わり、仲が良い保護者から話を聞いたが、いろいろ我が家のことを悪く言っていたようだ。その時は本当にやめてよかったと思った。
新たなチームへ
小学2年生も終わりに差し掛かったころ、ある知り合いの方と話していた時、サッカーの話になった。少年団を退団したこと、愚痴等を話したところ、ある街クラブを紹介された。知り合いのかたの息子も以前所属していたようで…県内では強豪に位置し、当番もなく、お金はある程度かかるけど純粋にサッカーを応援できるよと…月謝であったり、練習日、近年の成績等を聞いたところ、非常に魅力を感じた。長女の部活も来年度からひと段落し、ある程度余裕ができそうなので、妻、次男と話してみることにした。
妻は、当番等がなく送迎だけなら何とか大丈夫そうと…次男は行ってみてもいいよと…
街クラブへ
次男も小学3年生になり、さっそく強豪街クラブに何回か体験にいった。練習はパス主体で、正確な止めて蹴るから動きながらのビルドアップなど多種多様であり、次男も緊張しながらも何とかついていっており、ミニゲームのころにはだいぶ慣れてきたようでゴールを決めたりしていた。
チームの子達は、さすが強豪と呼ばれているだけあり、技術的に上手い子が多かった。そして、何より驚いたのが、同学年や高学年の子供たちみんなが裏表のない素直な性格な子たちが多いようで、純粋にサッカーを楽しんでおり、体験にきた次男にも上手い下手関係なく対等に接してくれ、すぐに打ち解けていた。次男は当初、不安だったようだが、すぐに不安は解消され、積極的にボールに絡めるようになっていき、次男は「ここでサッカーをしたい」「もっとうまくなりたい」と言うようになった。
結局、何が言いたかったのか
現在、次男は小学4年生になり、街クラブでサッカーをやっているが、チームに対しての思い入れ、愛情というものが年々大きくなっているように感じる。親としても外から見ていて、サッカーの上達具合が以前と比べて大きく違うことに気が付いた。このチームで勝ちたい、この仲間たちと勝ちたい、同じチームのライバルに負けたくないという気持ちが本人の心を燃やす原動力となり、日々の練習、自主練等に大きく影響しているのだと思う。うまくなる要因は、これだけではなく、様々あると思うが…
親としても、当番等がなくなり、純粋にサッカーを応援できる環境になった。少年団のころは、いろいろなことに不満を持ちながら活動していたため、自分の子供のプレーしか興味がなく、団の勝ち負け等、正直どうでもよかった…
今では、チームひとりひとりの名前を覚え、プレースタイルを把握し、全カテゴリーの試合を応援をしている。親もチームへの愛情が芽生えてきて、本当に応援を楽しむことができている。
我が家の場合、家庭的な事情、親の考えもあり街クラブへの所属が合っていただけだが、少年団でも、子供と親が一緒になってチームを愛することができれば、少年サッカーというものを数倍も楽しむことができると思う。
ぜひ、各家庭が理想とするチームに所属し、親も子も少年サッカーライフを心から楽しんでほしい。