02/19 10:45 岩手県沖 M4.3(アウターライズ) 深さ30キロ
●02/18に考察の岩手県沖でM4.3のアウターライズ地震が発生しました。
2015.02.16~2015.02.19の震源地図
■火山設置地震計の観察
・有珠山・・・ノイズを発生しながら上昇中。
・岩手山・・・かなりのノイズを含んで緩やかに上昇中。
・那須岳・・・16日よりは小規模ながら同じような波形が出現。
・浅間山・・・数値はやや高く、ノイズも若干発生中。
・富士山・・・波形、数値共に昨日とほぼ同じ。
・伊豆大島・・・午後からノイズ発生中。
・三宅島・・・一昨日から大きな乖離現象発生。
・阿蘇山・・・数値は平常値だが、北部と南部で僅かな乖離現象が発生中。
・霧島山・・・波形、数値共に昨日とほぼ同じ。
岩手県沖でM4.3のアウターライズ地震が発生しました。
今回の岩手県沖地震では2度目のアウターライズ地震となります。
以前から何度か記載してきましたが、アウターライズ地震が発生するとその西側方面で比較的大きな地震(中規模)が発生するケースが多くなります。
今週の発震地図を見ると、今までとは打って変わって黄色いストレス集中線のエリアで発震が少なく、東北方面での発震が増加しています。
01/31時点のGPS測定値が発表されたので、整理してみました。
先週第2報として01/24時点の測定値を発表した際は、下記4地点が前の週より移動率が増加していました。
●岩手~気仙沼~牡鹿
●硫黄島
●小松~香住の若狭湾一帯
●沖縄本島の本部町~西表島
このうち3地点で地震が発生しました。
今回は
●岩手県山田町~岩手県水沢~秋田県象潟~山形県天童 【増加】
●鳥取県東伯~島根県出雲~広島県福山 【微増】
●屋久島~石垣 【非常に大きな増加】
となっていました。
特に屋久島~石垣は3週連続で増加しており、増加率も3.1~4倍と他の地域をはるかに上回っています。
今後の発震には注意を要します。
岩手県沖地震によって、北米プレートにはかなり大きなストレスが蓄積されたため、フィリピンプレート応力がほとんどない状態にもかかわらず境界応力は高い数値まで上昇しています。
これにフィリピンプレートの平均的な応力値を加えると、94.0程度となり、過去最高値となります。
伊豆大島で発生した群発地震は、北米プレートからの影響を受けたのかもしれませんが、応力の無いフィリピンプレートに北米プレートからの応力が一気に流れ込んでこないかが気になるところです。
【北部観察】
応力配置による
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/301.gif)
【東部観察】
応力配置による
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/301.gif)
【南部観察】
応力配置による
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/301.gif)