神成淳司・宮台真司『計算不可能性を設計する』 | (元)無気力東大院生の不労生活

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勤労意欲がなく、東京大学の大学院に逃げ込んだ無気力な人間の記録。
学費を捻出するために、不労所得を確保することに奮闘中。
でした。

 神成淳司・宮台真司『計算不可能性を設計する』を読了。


 神成と宮台による対談本。おそらく、対談後にリライトしているはずで、内容は濃い。


 あくまで個人的感想ですが、神成氏の「勝ち」です。勿論、二人が対談で喧嘩をしているわけではありませんが、、、、 内容で神成氏が宮台氏を圧倒しています。 随所で宮台氏の発言が空回り気味。


 想像するに宮台氏はテクノロジーについて通じているつもりのようだが、実はその理解が微妙にズレているのだと思います。別に、それは悪いことではないと思いますが、結果的に二人の遣り取りが微妙にズレていまっている。そして、そのズレの原因が宮台氏に帰されることが分かるくらい鋭く神成氏が返答している。そういうことだと思います。

 宮台氏は社会学者らしく、様々な思想家などを引いて議論を上手く整理しようとしていますが、それも神成氏の鋭利な議論の前に、少し押され気味でした。

 ただ、そういう神成氏の発言を引き出したという点で、宮台氏は評価されるべきだと思いますけどね。


 いずれにしても、凄く興味深い議論が二人によって展開されているので、多くの人に読まれるべき本だと思います。

 それと、いつも私が酷評しているアマゾンのレビューも、この本については概ね妥当だと思いますので、参考にしてみると良いと思います。

計算不可能性を設計する―ITアーキテクトの未来への挑戦 (That’s Japan)/神成 淳司
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