北朝鮮の国内避難民 Internal Displaced Person IDP
ここ最近、アジアの安全保障に関し、不安定さを増幅させているのは北朝鮮の度重なるミサイル発射 launching missiles と核実験 nuclear experimentsです。
この度重なる北朝鮮の行為に対抗するため、米軍は爆撃機をグアムから韓国に展開し示威行動 military demonstration に出ました。
更に、周辺各国のリーダーは、遺憾の意を表明。
更なる強い制裁 further sanctionsを課していくための行動を取ろうとしています。
このような状況の中、北朝鮮北東部で大規模な洪水が発生。
死者133名、行方不明者は400人近くに上っている模様です。
また、10万人以上が避難生活を余儀なくされており、14万人の人々は緊急支援を必要としていると報じられています。
このように国内において避難生活を余儀なくされている人々を IDP と呼んでいます。
Internal Displaced Person 「国内避難民」となります。
北朝鮮は、IDPの救援より更なる核実験の方に重点を置いているという報道もあります。
また、G20実施中にも弾道ミサイル Ballistic Missiles を発射したため、中国のメンツも潰した lost China’s face わけです。
ここで注目すべきは、中国がどの程度人道支援と災害派遣 HADR (ヘイダ―と読みます)= Humanitarian Assistance and Disaster Relief Operation を北朝鮮に対し、実施するかというところです。
国連安保理は更なる制裁決議を議論しているため、韓国はあからさまに人道支援は出来ないでしょう。
また北朝鮮当局からそのような要請も来ていないようです。
日本も、人道的な見地から何かしら行動を起こすことが必要なのかもしれませんが、北朝鮮が更なる核実験を計画しているという情報がある以上、慎重な判断を迫られるかもしれません。
さて、今回は国内被災者・避難民を表す言葉IDPを紹介しました。
軍事の世界では普通に使われる言葉ですが、国連英検を受験する方も覚えておいて損は無い表現です。
また、IDPの方々が避難している場所は、IDP Camp とか IDP Shelter などといいます。
これらも併せて覚えておくといいかもしれません。
国や政府は、国民の命や財産を守らなくてはいけません。
それら大事なものを守らず何に力を注ぐのでしょうか?
国も社会も組織も企業も、骨幹は人です。
全ては人なのです。
人を大切にしない国は必ず滅びます。
国が助けないのなら、何とか我々が手を差し伸べて助けることが出来ればいいのですが。
IDPの彼らは悪い人々ではないでしょう。
主義主張は違えど、国家の体制が違えど、今彼らは困っているのです。
上杉謙信のように武田の軍勢に「塩を送る」という度量を持つ決心が出来る政治家がいるならば、私は「天晴れ」を差し上げたい!
それで金体制が変わるわけではないし、彼のやり方が変わるわけではないと思いますが、きっと、彼の心にも、多くの高官にも、多くのIDPの方々の心には響くのではないかと信じることが出来ればいいのではないでしょうか。
では、また
こうちょ