危ないところを助かる Save one’s bacon
今回紹介する表現は、「危ういところを助かる」とか「命が助かる」といった意味を持つ save one’s bacon です。
この表現、直訳したら「ベーコンを救う」ですよね。
実は、この表現の歴史は古く、イギリスで生まれた表現なのです。
皆さん、その昔、ベーコンは如何に作られていたかご存知ですか?
今でこそ、機械化され、量産されているベーコンですが、その昔は、手間暇かけて作られた農家にとっては大切な収入源でした。
従って、火事やその他の災害、盗難、また、他の動物に取られることの無いように農夫の皆さんは、しっかりと守っていたようです。
そのあたりから、ベーコンを守る、つまり「被害を免れる」といった意味となり、「ベーコンを救う」ということは「危機的状況から守る」といった意味になっていったようです。
では、実際どのように使われるかと言えば、The regular evacuation training could have saved your bacon. 「定期的な非難訓練が被害を食い止めることが出来たのに。」となります。
さて、この表現から考えると bacon は非常に重要な生活の糧であったことが理解できます。
そこから派生して、bring home the bacon となれば「生活の糧を稼ぐ」といった意味や「成功する」といった意味になります。
また、「試合に勝つ」といったときにも使える表現です。
例えば、主語を会社にすれば、Our company brought home the bacon on the last bidding. 「うちの会社、前回の入札で上手くいったよ。」となります。
まあ、何にせよ、bacon は、西欧社会では非常に重要なものの例えで使われているわけですね。
では、また
こうちょ