掘り出し物 Pay dirt
本日は、「掘り出し物」という意味を持つ pay dirt という表現です。
実は、この表現、多くの意味を持っておりまして「有望な鉱脈」とか、「儲けもの」とか「成功」といった意味もあります。
語源は、アメリカ西部開拓時代のゴールドラッシュに遡ります。
この表現は、カリフォルニア州独特のものなので他の州の人はにはあまり知られていないのが実情です。
但し、軍隊など全国規模の組織においては通じるものではあります。
もともとは、dirt that gives gold という言葉から派生して出来た表現です。
つまり、「金をくれる土」なわけです。
「汗水たらして掘って金が出るのだろうか?」という思いから「引き合う」のだろうかといった意味にもなっています。
使い方としては、When he invested in that property in Texas, he really hit pay dirt. 「テキサスの土地に投資して、彼は本当にやまを当てた。」となります。
土地の価格が上昇して大儲けしたのでしょう。
掘り出し物であったと言えます。
さて、Amazon が普通の書店を出店しました。
今までは、ネット上における書籍をはじめとする様々な商品の流通を手掛けて儲けていた巨大企業ですが、ビジネスの拡大を図っています。
さて、書店を出店するAmazonの思惑は何なのでしょう?
Amazonは書籍の他にも様々なガジェットを売り出しています。
それらの商品を実際に手で触って性能を確かめて購入に繋げるという戦略かもしれません。
または、実際に書籍を手に取ってみることにより確実な購入に繋げるといった作戦かもしれません。
実際、ネット上だけで本の中身、全てを判断することは困難ですので、購入促進にはいいのかもしれません。
客としての立場をとっても実際の書店に行って本を物色するということは、pay dirt にhit する可能性も大きいですよね。
さて、この「掘り出し物」を探す才能のことを、serendipity と言います。
こちらの表現は、全国で通じますから是非覚えてください。
例えば、She found the book at the Amazon’s physical store by pure serendipity. 「彼女は、アマゾンの書店で掘り出し物を見つける才能によってその本を見つけた。」となります。
この serendipity は結構難しい単語ですが覚えておくと非常に有用です。
あとで、この言葉について詳しく読み解くことを約束して今回はこの辺で。
こうちょ