007 Spectre | 熱血講師 ショーン 近藤 Leadership & Language Boot Camp

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007 Spectre


昨日は、007の最新映画 spectre を観てきました。


私は、必ず007シリーズは劇場で観て、DVDかブルーレイを購入しています。


この007シリーズの映画のセリフは素人にとっては非常に難解な英語であると思います。


今回の Spectre は、007シリーズの中で the highest-grossing film (最高興行収益を叩きだした映画) Skyfall を上回る勢いで Box-office hit (大当たりの映画)となりつつあります。


今回は、シリーズのルーツに深く関わる組織に焦点が当てられています。


世界中の情報を収集し、世界を意のままに操ろうとする犯罪組織 Spectre に戦いを挑む007の活躍が描かれた映画となっています。


この犯罪組織 Spectre のロゴマークは、タコです。


タコには、「多方面に有害な勢力をふるう組織・団体、黒幕」といった意味があるため、「タコ」が使われたと考えられます。


何故、この Spectre が、007のルーツに深く関わっているかと言えば、007の最初の映画「ドクターノオ」にその組織 Spectre が出てきます。


アメリカ英語では、 specter と綴り、Spectre とはイギリス英語での綴りとなります。


意味としては、「恐ろしいもの」、「(将来への)不安」や、「幽霊、亡霊」、「お化け」といったものがある単語です。


しかし、007の中では、この Spectre は、Acronym として設定されています。


Special Executive for Counter-intelligence, Terrorism, Revenge and Extortion の頭字語なのです。


つまり、世界的犯罪シンジケートである対情報、テロ、報復、そして強奪を行う特別執行者ということになっています。


この組織は、MI6という英国諜報組織の宿敵として、数多く007シリーズに登場しています。


MIとは、Military Intelligence (軍事情報)を示す略語です。


つまり、軍の組織なんですね。007は英国海軍の中佐なのです。


今回は、この007の映画で使われた表現を紹介していきたいと思います。


最初は、MI6で働く同僚のマニー・ペニーと007の会話から、マニーがYou’re finished. と007に言います。


これは、メキシコで007が起こした騒動に対して「MI6で働く連中が、あなたのことについてあれこれ言っているわよ、そして007、あなたは終わったって言ってるわ。」と言った場面です。


つまり、You’re finished.というのは、「スパイとしての007は用済み」といった意味になっています。


他の表現でいったら You’re history. 「君は歴史だ」=「君は、死んで歴史となったんだよ。」=「君は終わった」と似通っているものがあります。


そこで007はマニーペニーに「君は、どう思うんだい?」と訊き返します。


そこでマニーペニーは、I think you’re getting started. 「あなたは、始まったばかりだと私は思うわ。」と答えます。


次に紹介するのは、ボンド・ガールであるスワン博士(レア・セドウ)の命を守る約束を彼女の父親と交わします。


彼女の父親は、Spectre の組織の一員でありましたが、組織の情報を007に渡す代わりに「娘の保護」を依頼したのです。


その時の007の一言が、I ‘m your best chance of your staying alive. です。意味は「君が生き残るためには、僕に賭けるしかない。」となります。


日本人がパッと聞いただけでは理解し難いと思います。


また、最後に紹介したい表現は、Spectre における重要人物であるオーベル・ハウザーと007の会話のやり取りです。


007とスワン博士は、謎の組織 Spectre の実態を突き止めるため、アジトとみられる要塞に乗り込んでいきます。


その際、オーベル・ハウザーが007に問いかけます。


Why did you come here? 「何のためにここに来たのかね?」


すると007は、I came to here to kill you. 「あなたを殺しにここに来た。」と答えます。


すると、オーベル・ハウザーはI thought you came here to die. 「死にに来たのかと思ったよ。」と言います。


それを聞いた007の一言が難しいのです。It’s matter of perspective. 「ものの見方によりますよ。」と答えます。


つまり、殺しに来たのか、死にに来たのかは物事を見る観点によって変わるのではないですか?ということを言っているのです。


かなり意味深ですね。


咄嗟に出る表現ではないですよね。


現在上映中の映画ですので、あまりストーリーの中の情報を出してしまいますとspoiler 「台無しにする人」となってしまって007ファンにお叱りを受けてしまいかねませんからこの辺にしておきます。


映画の中での表現は、非常に洗練されたものとなっていますので勉強になると思います。


ですから、後に販売されるDVD等を購入して勉強することをお勧めします。


しかし、今回の007の映画は、かなり迫力があり、楽しめるものとなっています。


間違いなく007シリーズ史上最高傑作になると思います。


また、007演じるダニエル・クレイグが今回の007を最後にシリーズからの引退を示唆しています。


彼の007が見られるのは、今回が最後となるでしょう。


ファンにとっては寂しい限りですが、この英国映画史上最大のヒットとなるこのシリーズがどのように成長していくかが楽しみでもあります。


では、また


こうちょべーっだ!