全部、どれもこれも Lock stock and barrel
今回、紹介する表現は、「あれもこれも」とか「全て」を意味する表現、lock stock and barrel です。
これは、あるものの部品のことです。さて何でしょう。
実は、「銃」なんです。
「銃」は多くの部品によって構成されています。
自衛隊では1人1丁の銃が渡されます。
その銃は、「自分」を守るだけでなく「仲間」も守る大切な武器なため大切に取り扱わなければなりません。
手入れをする際は、適切に分解し、各パーツをそれぞれ丁寧に潤滑油を使って汚れを落としていきます。
さて、その主だった部品が、この表現に使われています。
Lock は引き金部を指し、stock は銃床部、そしてbarrel は、銃身を指します。
昔の歩兵の小銃の主な構成部品がこの3つであったため、ここから出てきた表現であると考えられます。
そこで、主要構成部品の3つをこの表現に入れ、「銃」の「全て」から「物事」の「全て」といったように変化してきたようです。
この表現、日常ではあまり使われることも多くないようですが、新聞やニュースの見出しで、たまに見かけるので覚えておくとよいでしょう。
えてして、このような表現は、忘れたころに出くわします。
では、例を見ていきましょう。
When my father decided to retire from business, he sold the whole shop lock stock and barrel. 「彼が、ビジネスを辞めると決意したとき、彼は、店の全てを売り払った。」となります。
このように、completely, とか everything といった意味で使われます。
多分、自衛官だったら好きそうな表現ですね。
このブログを見た自衛官、米軍とお仕事する際に使ってみては?注意点:若い兵隊は知らない可能性の高い表現とだけ付け加えておきます。
では、また
こうちょ