あちらを立てればこちらが立たない Horns of a dilemma | 熱血講師 ショーン 近藤 Leadership & Language Boot Camp

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皆さま、お晩でございます。


本日はかなり忙しく、IDIOMはこんな時間になってしまいました。


本日紹介する表現は、「板ばさみになる」とか「あちらを立てればこちらが立たない」、又は「対立する2者の間にいて,どちらにもつけず悩むこと 」を意味する On the horns of a dilemma です。


つまり、「どちらを選んでも不利な状態になる」ことを意味する表現です。


従って、「難しい二者択一の立場に立たされる」という解釈もできます。


語源としては、牛の角というものは、武器になると同時に自分を捕まえられる手段ともなり、あれば便利だが、逆にあると不利にもなる。


しかし、角をつけなければ武器を持たなくなる、堂々巡りで、どちらを散っても不利な二者択一を迫られてしまう。


以上のような説がありますが、真偽の程はどうなんでしょう。


私は、この説納、個人的に納得できます。




さて、このような状況は、皆様も経験したことあると思います。


歴史を振り返ると、徳川幕府は、ペリー来航の時、こんな状態だったのではないですか?


鎖国をやめ、開国するか、はたまた鎖国を続けるためにペリー率いる黒船と一戦交えるか?


The Edo government was indeed caught on the horns in a dilemma when Perry's fleet returned to Tokyo Bay.


ですよね。


因みに、米海兵隊が日本に初めて上陸したのがこの時でした。


この表現、1600年代から使われている、結構息の長い表現です。


普段、使うならこんな感じで大丈夫でしょう。


I simply don't know what to do. I'm on the horns of a dilemma. のような感じです。


世の旦那様、嫁姑の戦争が勃発したら、まさにこんな感じですよね。


戦いを horn を使った表現で言い表しますと、lock horns です。


When my wife and my mother locked horns, I was in a quandary about what to do. So I was caught on the horns of a dilemma. 「かみさんとお袋が喧嘩したとき、何をすればよいかわからなかったよ。全く板挟みの状態だった。」


角でがっしりと組み合うという感じですね!


本日も面白い表現でした!


では、また!


こうちょにひひ