基礎英語課程 教育開始! | 熱血講師 ショーン 近藤 Leadership & Language Boot Camp

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基礎英語課程 教育開始!

さて、陸曹基礎英語課程におけるカリキュラムについて少し触れておきましょう。

基本的に、英語の基礎力アップを目標とし、成績優秀な隊員を陸曹普通英語課程に入校させる。

そのことにより、陸上自衛隊の陸曹の語学力の底上げを目指し、日米安全保障の枠組みの中、陸上自衛隊と米軍の相互運用性に寄与させることを目的としています。

ということで、とにもかくにも基礎力の向上が課題です。

ですから文法の復習が非常に大きなウエイトを占めます。

また、米軍で使っていた教範を使用し、軍事英語を織り交ぜた一般英語を勉強していきます。

また、特に軍事に特化した教範を使い、軍事英語の基礎を徹底して勉強していきます。

この軍事英語は一般の方々はほとんど知らないものです。

また、TOEICを定期的に受験し、各学生の理解度を掌握していきます。

このTOEICの点数が次のステップに上がるために重要な指標となっていきます。

また、スピーチ・コンテストなどの行事のほかに米軍との交流を深めるために、米軍基地訪問などの課目も設定されております。

また、自衛隊ですので、教育・訓練には体育はつきものです。

勿論、持続走訓練も行いますが、ここでは、米軍が駆け足訓練の時、歌いながら走るケイダンスを取り入れて、学生は歌いながら隊形を保持し駆け足をします。

これが、なかなか、米軍チックで恰好いいんです。

このような、カリキュラムで3か月間教育訓練が行われるのです。

当然、私の目標は、このBEEで終了ということではありませんでした。

日米の最前線に英語という武器を持って活躍することが夢でしたので、先のPEE、そしてAEEを目指していました。

ここ仙台駐屯地のBEEは、東北6県の各駐屯地から選考された隊員が集います。

北は青森駐屯地から南は郡山駐屯地まで15人の若き陸曹が集まりました。自分の中では、日々業務で英語を使用しているという自負があったため、発音などにはある程度自信がありました。

ですが、スピーキングについては拙いもので、短文しか話せず、また語彙についても貧弱なものでした。

当然リスニングに特化した勉強はしてこなかったため、非常に苦手意識を持っていました。

読み・書きに関しては、航空無線通信士の資格取得のため相当勉強した覚えがありますから何とかなるという自信はありました。

そんな中で教育が始まったのです。

朝8時から夕方5時までみっちり英語漬けの日々でした。

また、4時50分には終礼、5時以降は夕食、入浴、そして7時以降は強制自習です。

この自習時間は、当日の復習及び翌日の予習に時間を当てていました。

このような日課で3か月間勉強するのです。

私は、本当に陸上自衛隊において英語を仕事として勉強ができるというのは幸せだと思っています。

給与を頂きながら勉強ができるわけです。

通常の企業であれば、1日8時間を英語教育に当てるところなんてありません。

自分の出世のため、若しくは業務のために必要であれば自ら自分に投資をして私費で英会話教室に行って能力向上に努めなければなりません。

この観点から考えると、陸上自衛隊における教育環境というのは素晴らしいと思います。

逆に、給与を頂いているわけですから、国家国民の負託に応えるべく英語習得を任務と自覚し、毎日修練していかなければならないのです。

「いざ、鎌倉」の時に、習得した英語が使えなければ、国民の生命・財産を護ることなんかできないわけです。

日本の安全保障について考えたとき、自衛隊のみで作戦を遂行することは非現実的であり、米軍と共に日本の防衛の任に当たります。

その際、米軍との連携が円滑に行われないということは、我が国の損害・被害が大きくなるわけです。

国民の皆様が苦しい時に必要なのが自衛官の英語なのです。

今、又はこれから英語を学ぼうと考えている自衛官は、これを肝に命じて資質と識能の涵養に励んでもらいたいものです。

次回は、英語教育での初めての挫折について書いていきたいと思います。

続く