お葬式 | Lancashire スローライフ

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皆様、ご無沙汰しております。

しばらくブログをお休みしておりましたが、その間にも沢山の方から、ママへのお悔やみを戴き、私達への気遣いも本当に嬉しかったです。

どうもありがとうございます。

 

無事に先週金曜日にママのお葬式が終わりました。

日本だとお葬式は、亡くなってから、翌日、翌々日位には行われる事が多いので、こちらのお葬式は、遅いので、ビックリしますが、大体2週間前後位が普通の様です。

海外に家族・親戚がいる場合は、もっと遅めに設定する事もある様です。

 

お葬式が終わって、ホッとし気が抜け、寂しさ・悲しみが増して来る場合もあるかと思いますが、私達は意外と元気にしております。

まだ何となく、ケアホームにいる様な気もして、実感がいまいち沸いてないと言うのもあるかもしれません。

みんな親戚や友人達もボンの事を心配してくれてましたが、ここ数年で、ママも認知症も入ってきていて、既に以前のママではなくなってた事(あまり会話にならない事も多かったし)とケアホームに入ってたので、コロナが始まって、この2年位は、会いに行く回数も減っていたし、既に何度かの入院で、死を覚悟した事もあり、徐々に心の準備ができてきていた事も大きかったかと思います。

それに何よりも既に自分の足では立つ事もできず、ホイスト(機械)を使って持ち上げられ、ベッドから椅子へ移動したり、食事も介助してもらう必要が出て来てた事等から、ボンにとってもそんな姿を見てるのも辛かった様なので、やっとママもそんな生活から解放され、楽になって良かったよって言う気持ちの方が大きい様です。

 

有難い事に、ママは既にケアホームに入っており、持ち家もケアホームに入ってから売却しているので、これから家の片付け等もしなくていいのは良かったなと思ってます。

親が亡くなってから、家の片付け等をすると色々な思い出も蘇り、更に悲しみがこみあげてきて、その方が辛い様な気がします。

 

ママは、教会に通う様なクリスチャンではなかったので、お葬式は、火葬場(Crematorium)で行われ、Celebrantと言う執行司祭に式を進めてもらう宗教色のないお葬式にしてもらいました。

敬虔なクリスチャンの場合は、いつも通ってる教会でお葬式をあげ、土葬する場合もありますし、火葬場でのお葬式でも讃美歌を歌ったり、色んな形で式を行う事ができます。

 

 

右上矢印以前に友達のお母さんのお葬式に参列した時の事を書いてます。

 

後で、お葬式を手配した事等もちょっとまとめてみたいなぁと思ってますが、お葬式当日の出棺は、どこから出発するかも選べるんですが、ママは、自宅ではなく、ケアホームに住んでいたので、既に遺体を安置していた葬儀屋さんから出発し、私達が霊柩車の後ろを車で火葬場まで付いていく形にしました。

私達は、別に火葬場まで行き、そこで合流でも良かったし、リムジンを手配して、リムジンで後ろを着いて行く事や他の親戚等も一緒に行きたい場合は、車が何台か連なって火葬場まで向かう場合もあります。

今回、初めて、この霊柩車の後ろを着いて行ったんですが、霊柩車の場合、20マイル/時(約30km/時)で走行する様で、少しゆっくりめな走行でした。

 

(プレストンの火葬場。写真はこちらからお借りしました)

 

私達が到着した時は、式の15分位前でしたが、車を駐車場に停めて、そこで参列者に会ったりして、挨拶しながら、会場の前に着いた時には、既にほとんどの参列者が並んでました。

棺は、男性陣が6人いれば、担いで会場に入る事もありますが、今回は、叔母とも相談して、棺は、台車みたいのに載せて、運んでもらう事にしました。

以前、ボンも何度か担いだ事がありますが、結構重くて大変だったと言ってて、元看護士だった叔母も棺を担いで、腰を痛めて病院に来る人も多かったから、台車を頼んだ方がいいと。

 

棺を押しながら、葬儀屋さんが入り、その後ろから私達・親戚、参列者達が会場入りしました。

まずは、棺が会場入りする時に、Sailing(Rod Stewart)の曲と共に会場へ。

 

 

そして、参列者が着席したところで、執行司祭が、挨拶し、式を進め、ボンが書いたママのEulogy(賛辞)を読み上げました。

Eulogyは、自分で書くけど、多分、読めなくなるかもと言う事で、さすがに自分では読み上げませんでした。

ここで、ママの経歴と言うかが読み上げられ、ちょっとしたエピソードもあり、少し笑いが入る感じです。

その後、ボンのスクールフレンドがママとの思い出を語ってくれ、そこでもみんながちょっと笑ったりする内容になってました。

(これは、お葬式だから、あまりみんなが悲しくなる様な感じじゃなく、明るく送り出してあげると言う意味もあるのかな?と)

 

その後、ボンのスクールフレンドの友達の妹Rが、歌を一曲歌ってくれました。

この友達家族とは、ママも家族ぐるみで仲良くしていて、その友達のお母さんは、数年前に癌で亡くなっていて、私達もお葬式に出席しました(上でリンクしたお葬式です)。

このRは、以前、舞台で歌ったりも少しだけしてた様ですが、今は、バンドをやって、週末にバンド活動をしている様ですが、自分の母親のお葬式でも他の友達と3人で歌ってたので、私達も彼女の歌唱力はよく知ってて、彼女から歌おうか?と言ってもらったので、お願いしてました。

とっても素敵に歌ってくれて、参列者のみんなも素晴らしかったと喜んでました。

 

 

そして、その後、ボンの従姉Sが詩を読み上げました。

最後に執行司祭が、Lord's Prayer(主の祈り)を読み上げ始めました。

私は、覚えてないので聞いてるだけでしたが、この祈りは、みんなが一緒に口ずさんでいました。

 

そして司祭から最後の挨拶で、この後、Wakeと言う日本で言うお清めみたいな感じ(軽く飲食しながら、故人を偲ぶ)をパブで行なう事にしてたので、参列者全員にその旨を伝え、最後に棺の前でママに最後のお別れをしてから、順に外に出ました。

 

 

最後の退場時には、このExitlude(The killers)を使いました。

 

この棺も式が終了する時にカーテンを閉める場合もあり、事前に閉めるか開けておくか聞かれてたんですが、以前、パパの叔父(ボンが子供の頃から可愛がってもらってた叔父さん)のお葬式の時、このカーテンが閉まった途端、悲しみがこみあげてきたから、カーテンは閉めないで開けたままにして欲しいと。

日本の様に棺を開けて、故人の顔を見る事はないので、棺が見えるだけですが。

 

ここで火葬され、後日、葬儀屋経由で、遺灰が戻ってくる様です。

日本の様に遺骨を拾ったりしないので、火葬されるまでここで待つ必要もありません。

 

 

ママへのお花は、親族からのみ受け付けて、他の参列者でお花を贈りたいと言う人からの気持ちは、こちらでは、寄付で受け取る事が多く、私達は、ウクライナ難民への寄付と言う形にしました。

もし、今の様な状況でなければ、ママは認知症だったし、パパもアルツハイマーでケアホームにいるので、認知症をサポートする様な団体に寄付したかと思うんですが、今回は、こんな状況なので、ウクライナ難民支援に寄付するとママも喜んでくれるんじゃないかと決めました。

ボンの友達が、ポーランドでウクライナ難民にその寄付金で食料や生活必需品を買って、直接ウクライナの人に届けるボランティアをしているので、その友達を通して、寄付金を送る事にしました。

ウクライナ支援の団体等も色々ありますが、一番、目に見える形で、必要としている人にちゃんと寄付できるのがいいかなと。

まだ、お葬式当日の寄付金がどの位集まったのかは聞いてませんが、既にボンの友人達(ママの事知らない人も)からも寄付金を沢山戴きました。

 

そして、式が終わって外に出たら、こちらにお花が並べてありました。

写真は、ママの75歳の誕生日に叔母が作ってママにプレゼントしてた物(ママが中央で、周りが兄弟・姉妹と私達)で、ケアホームのママの部屋に飾っていた物ですが、こちらもお葬式の時に前に飾ってもらったのです。

 

お花は、出棺時から棺の上に飾っていたお花です。

こちらのお花は、葬儀屋さんから、花束の様な形で作って、後で自宅に持ち帰るタイプにする事もできますよと言われました。

棺に飾るタイプにすると持ち帰りできず、そのまま廃棄になるそうです。

それで、私達は、持ち帰るタイプにしてもらいました。

お花もママが好きだったアストロメリアの花があれば入れて欲しいとそして、色は、ピンク、白、紫を混ぜた形にして欲しいと頼んでおきました。

こちらのお花屋さんは、庭で花を育てて、季節のお花を使ってるので、期待に沿えない場合もあるとは言われてましたが、色合いもよく、とっても素敵な形に仕上げてくれていました。

 

 

こちらが、私達からのお花。

 

 

こちらが、叔母からのバスケットタイプのお花。

(こちらは、数日後に誕生日を迎えるもう一人の叔母(妹)へプレゼントする事に)

 

 

こちらは、詩を読み上げてくれた従姉から。

 

花束二つは、うちに持ち帰りになりましたが、ボリュームいっぱいで、うちにあった花瓶や水差しに分けて飾りましたが、家中、お花だらけになりました。

しばらくお花に囲まれて、楽しませてもらおうと思います。

 

今回、私達のお葬式が終わったら、もう既に次のお葬式の参列者が来ていました。

お葬式は、1時間毎の枠になってるそうで、長くても45分位で終わらせる様になってるそうです。

早い場合は、15分位で終わる事もあるのだとか。

 

長くなったので、Wakeの様子は、又、後日。

 

これから、徐々に皆さんのブログにも遊びに行かせてもらいますね。