スコットランド最古のウィスキー蒸溜所 Glenturret Distillery | Lancashire スローライフ

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フォース鉄道橋を見た後は、Perthから西へ20kmほど行ったところにあるCrieffと言う村にあるグレンタレット蒸溜所へ。
創業は1775年で1717年製造していた記録が残されていることからスコットランド最古のウィスキー蒸溜所と言われています。
The Famous Grouseと言うスーパーでもよく見かけるお値段も手頃のウィスキーを作ってる蒸留所で蒸溜所の近くにはThe Famous Grouse Experienceと言う案内サインが出てました。



駐車場には、大きなGrouse(雷鳥)の像があって、マフラーして帽子まで被ってました。
まだ、雪も少し残ってて、寒かったしね。





入口にかかってるサインも雷鳥マークです。




中に入って、見学ツアーのチケットを購入したら、1時間ごとにツアーやってるんですが、タイミングよく、5分後にツアーが始まるとの事で、待ち時間なく、ツアーに入れました。
ツアーは、3種類あって、
①The Distillery Experience;蒸溜所見学ツアー(ウィスキー2種類試飲あり)
②The Famous Tasting Experience;蒸溜所見学ツアー(ウィスキー5種類試飲+試飲グラス付き)
③The Finest Tasting Experience;蒸溜所見学ツアー(プレミアムウィスキー3種類試飲あり)
私達は、せっかくなので試飲の種類が多く、試飲グラス付きの②の見学ツアーにしました。



残念ながら、蒸溜所の中は、写真撮影禁止だったので、写真がないんですが、ツアーの説明をしてくれたスタッフさん、最初現れて、挨拶し始めた時、すごいスコットランド訛りの英語で、うわっ?私、聞き取れるかな?って心配になりました。
でも、ツアーがスタートして、中での説明が始まると、まぁ何とか付いていくことができたかな。

今まで、ウィスキー蒸溜所は、ニッカウヰスキーの余市蒸溜所しか行った事ないんですが、やっぱりそれぞれ、蒸溜所によっても違うんだな~と言う印象を受けました。
写真でしか見れなかったけど、まず大麦を水に1~2日浸して、その後、大きな広い部屋いっぱいに大麦を広げて、糖化させます。
そして、ミルに入れて、大麦を挽いて、細かくしたのを大きな樽にお湯と一緒に入れて、マッシュしていき、甘い液が搾取できます。
ここにあったミル、以前ビール醸造所見学に行った時に見た物とそっくりでした。
そこにイースト菌を入れて、発酵させます。
この時点では、ビールの様なアルコール度数も低めの香りもビールのような液体ができます。
それを銅製のポットスチールに入れて、蒸溜します(熱をかけて気化させ、それが冷えて、また液体に戻るのを集めます)。
このポットスチールもニッカの工場で見た事があって、みんな同じ形をしてるのかと思ったら、蒸溜所によって、異なる形の物を使ってるようで、ここではひょうたんの様なくびれの入った形のポットスチールを使ってました。
この作業がウィスキー作りの心臓だそうです(一番重要な段階)。
蒸溜し、不純物を何回かに分け、取り除き集めた液体、これでアルコール度数があがるようで、その液体をオーク樽に詰めます。
この樽は、アメリカのバーボンに使われた樽やスペインのシェリー酒を詰めてた樽を使ってるそうです。
最低3年以上保存された物が、モルトウィスキーと呼ばれるそうです。
ウィスキーは樽詰めされた後、毎年2%ずつ気化して、減っていき、徐々に色が濃くなり、熟成されまろやかになってくるんだそうです。
こちらにいるブレンドマスターと言う、ウィスキーをブレンドして、ブレンドウィスキーを作る人は、味覚を壊さないように普段からお酒、チーズ、カレー等味の強いものは食べてはいけない事になっているそうです。
でも、この人が会社の味を保っているので、1番会社でも大事な仕事なので、会社で1番給料が高いとも言ってました。
こちらでは、品質のチェックは、なんと45,000回もチェックするそうです。
ブレンドは、まさにオーケストラの奏でる音と一緒って言ってました。
ブレンドマスターと言う一番のトップは、長年訓練されて、ブレンドマスターが退職すると次の人が昇格すると言う仕組みになってるそうで、現在は、次期ブレンドマスターとして、女性のブレンドマスターが訓練を受けているとこらしいです。

最後に色んな香り、シトラス、コリアンダー、チョコレート、シナモン・・・とかもうすごい数の香りを嗅いだりもしました。
よく覚えてないけど、ウィスキーにある香りだったかな?

最後に試飲です。

  

ここまでは、①と②のツアーは一緒に行われ、2種類のウィスキーを試飲しました。
このウィスキーをグラスに注いでる人が、私達のツアーガイドさんでした。

Famous Grouse とGlenturret
香りを嗅いでから、ゆっくり口に含みます。Famous Grouseは、喉から口の中でカーッと熱くなる感じで、Glenturretの方が少しまろやかで、私はこっちの方が飲みやすかったです。
ウィスキーは、ほとんど飲まないまめちゃんは、どっちもカーッとしてたらしいです



これが、この会社で作ってるFamous Grouseの200Lボトル。
さすがに大きいです。中身は本物のウィスキーが入ってます。
何かのイベントで、数年前に200L詰めしたそうで、ここでは展示して、お客さんに見せてるだけで、今のところ開封の予定はないって言ってたけど、いつか何年か後に何かのイベントできっと開封するんじゃないかな?

私達は、5種類の試飲付きだったので、この後、2階のレストランに移動して、更に3種類の試飲ができました。

  


左から、Famous Grouse 16年、Black Grouse Alpha edition、Naked Grouse
こちらの方が最初に試飲した2種類より、もう少しまろやかになってたかな?
ただ、真ん中のBlack Grouse Alpha Editionは、すごいスモーキーで、私は苦手でした。
でも、Naked Grouseを飲んだら、1番まろやかで飲みやすく、その後、真ん中に戻るとあれ?最初より、スモーキーさが減ったかも・・・となんだか、少し飲みやすくなってました

  

そして、この見学ツアーに付いていたウィスキー試飲グラスも一人1個ずつ頂きました。
このグラス自体は、色んなところで見かけましたが、私達がもらったのは、ここの蒸溜所の名前入りでした。
私は、あまりウィスキーは飲まないけど、いいお土産になったなぁ~


お昼も過ぎてて、お腹の空いてた私達は、ここで軽くランチで、サンドイッチを頂きました。



トイレに行ったら、トイレの壁紙が雷鳥で、なんか素敵な壁紙でした。
これ、特注なのかな?

この後、お土産屋さんを覗いて、私達はオンラインで見つけてて、まめちゃん達に結婚祝いを兼ねて、記念ボトルをプレゼントする事にしてたので、こっそり特別ラベルを付けたボトルを購入しました

  


外に出たところに猫のTowser(タウザー)の銅像がありました。
このタウザーはウィスキーキャットと呼ばれ、1963年から1987年までこの蒸溜所で飼われてて、28,899匹のネズミを捕まえて、ギネスに認定されたそうです。
昔は、ウィスキー蒸溜所では、ウィスキーキャットを飼って、その猫がネズミを捕まえ、蒸溜所内にネズミが住み着かないように管理してたようです。
最近は、蒸溜所でも清潔に保っているので、ネズミはでないようだけど、昔ながらのこの流れで、ウィスキーキャットを今でも飼ってるところは多いようです。
ただ、最近のウィスキーキャットはネズミは勿論捕まえず、ただのマスコットキャラクターとして人気を集めてるとこが多いんだそう。

  






入口前に戻ってきたので、こっそり買ったスペシャルラベルのボトルをまめちゃんとNさんにプレゼントしました。



二人共ビックリしてて、サプライズなプレゼントになりました。
そして、とっても喜んでもらえたので、良かったかな。

  


Famous GrouseのGrouseの部分に好きな名前を入れられるので、二人の名前でMame&Nって感じで、入れてもらいました。数年前、父の日の前にFamous DADってラベルのウィスキーがお店で売られてたんだけど、こんな風に簡単に作れたんですね。
そして、後ろ側のラベルには、好きなメッセージが入れられたので、
結婚おめでとう From あーこ&ボンと 入籍した日を入れてもらいました。
Nさん、本当はブレンドウィスキーより、シングルモルトのピートの効いたスモーキーなのが好きなので、このFamous Grouseはあんまり好みじゃなかったんだけど、私達が見学した蒸溜所のウィスキーと言う事で、記念ボトルとして、飾っておいてもいいかな?と。
何十年後かの結婚記念日に開封したら、熟成されて美味しくなってるかもしれないしね


Nさん念願の本場スコッチの蒸溜所見学を終え、私達は、エディンバラに戻りました。