ダッハウへの日帰りツアー | Lancashire スローライフ

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ミュンヘン滞在中に郊外にあるナチスのダッハウ強制収容所に行ってきました。
正直、私一人だったら、行こうと思わなかったであろう場所。
でも、歴史好きなボンがミュンヘンに行くなら、ここは歴史的にも重要な場所で、見ておく必要があると。

現在は、記念館と言う形で、一般に公開しています。

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このナチスの強制収容所が、一番最初にできた収容所で、モデルになったとか。あちこちにこういう収容所が何百と存在したようです。

中には、収容された人達が連れて来られたと思われる電車の線路とホームの一部が残っていました。


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ここが収容所の入口で、入口の門に書いてある"ALBEIT MACHT FREI"とは、「働けば自由になる」という意味らしいです。


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中では、当時の様子等をまとめた30分の映像を見る事ができます。(英語は、午前11時半~と午後3時半~の2回)
この映像もかなりショックでした。

そして、ガイドさんの説明を受けながら、収容されてた人達の年代に分けた寝床、洗面所、トイレなど、中を見てるうちにどんどん悲しくなってきて、胸がしめつけられる思いです。

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こんな右上矢印追悼の記念碑も色々ありました。

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この記念碑には、色んな言葉でNEVER AGAINと書かれています。

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この木が並んでる両脇に、収容されていた人達の住んでた家(棟)が並んでたようです。
確か24棟分だったかあったと思います。
ここが一般公開されるようになって、最初は、建物を新しくし、お花を飾ったりして綺麗にして公開したようですが、収容されてた人達から、倒壊してほしいと言われ、今は2棟だけ残し、更地にしたようで、脇に棟のナンバーだけが残されていました。

第1火葬場



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第1火葬場だけでは足りなくなって、すぐに第2火葬場が作られたそうです。

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第2の火葬場は、まるで工場のようになってて、順番に衣類の汚れを落とす部屋、着替えの部屋、待合室、シャワー室(ガスシャワー)、火葬場、灰置き場・・・みたいな感じになってるのです。

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火葬場のオーブンの前には首吊り用の紐がかかってて、ガスで死ななかった人用なのか、中で反発した人が見せしめにされたのかはよくわかりませんが・・・とても残酷すぎます。

一応、公では、この強制収容所では、ガスによる死殺はなかったと言ってるようですが、しっかりガスチャンバーがありました。
外には、身元の分からない人達がいっしょくたにまとめられて、埋められているようで、大きなお墓がいくつもありました。

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実は、私達と一緒にこのツアーに参加したアメリカ人のご夫婦の旦那さんが、ダッハウで産まれたと。両親はポーランド人で、このダッハウ収容所に収容されていたらしいのです。いとこもこの収容所で産まれたとか。
彼は、たまたま収容所を出てから産まれたらしいのですが、両親はここでの事は一切話したがらず、詳しい事は何も知らないと。
両親共に亡くなって、それで、今回は自分のルーツをたどりに来たと言ってました。
彼にとっては、私達以上に色んな深い意味を持ってて、この場を見るのは、すごく辛かったと思います。

とにかく、言葉では表現できないような残酷な事がここでは起きてた様で、ガイドブックによると、206,000人がここで亡くなったとか。
でも、それも本当かどうかよくわかりません。
こんな事が2度と起こらないように、しっかりと目に焼き付けてきました。

ダッハウ収容所へは、ミュンヘンから30分ほどS-バーンと言う電車(20分位)とバス(10分位)を乗りついでいけます。

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