遅すぎたSF大作 「デューン 砂の惑星」 | 映画と音楽のある生活

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 原作はSFの古典で読んだことはないけど、タイトルは知っていた。過去から何度も映像化に挑戦したらしい。ディヴィッド・リンチ監督も制作したことがあるそうなのでYouTubeで視聴した。古い映画でも興味があればYouTubeで無料で見れるので便利な世の中だと思う。

 確かに、2021年版に比べると映像はかなりチープだと思う。主人公の顔に見覚えがあると思ったら、「ツイン・ピークス」の捜査官だった。監督が起用したがる俳優さんはあるものらしい。

 西暦10000年を超えた遥か未来のお話しですが、まるで中世の様に公爵や男爵そして帝国まで出てきて足の引っ張り合いをしている。今から8000年以上経過しても、争いが絶えないとは、これが本当の超未来ならガッカリだ。

 どうしても設定からスターウォーズを連想する。同作もこの原作本からインスピレーションを得たそうだから似ていても仕方ないのでしょう。米国人が作る壮大な宇宙叙事詩は、こんな感じになる様です。

 国内作だと、「風の谷のナウシカ」です。砂の中の巨大虫は、同作の「オーグ」を連想させる。また、地底から人間を襲う設定は「トレマーズ」だと思った。リンチ版だと、モンスターのデザインもそっくりだ。2021年版は、前後編に分かれており後編が今年の10月に公開されるらしい。リンチ版を見ると案外後編のエピソードは短い様に思う。

 原作は、様々なSF映画に影響を与えたけど、真打と呼べる映像版は無く、逆に二番煎じに思われるのは皮肉な作品だと思った。

          2021年版はアマゾンプライムで視聴