案外、良くできた作品なのかもしれない。「テリファー TERRIFIER」 | 映画と音楽のある生活

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 アマゾンプライムも日常的に視聴していると、どうしても目につくのが「ホラー」だ。過去より、低予算でヒットを出せるので新人監督の登竜門とも言える。

 そんな中、この作品はサムネのビジュアルを見ても「おバカ作品」まる出しを予感させる。

 例えば、「悪魔のいけにえ」にしても、スプラッターと言われながら、案外ハデに血が飛び散るシーンは無い。チェーンソーで人間を切り刻むシーンもあるが、直接的なアングルでは映していない。

 ところが、当作では「ギコギコしちゃうぞ!」のキャッチコピー通り露骨に人体切断のシーンをリアルに見せてしまう。

 ただ、シーンそのものはチープでは無く、怖がらせるツボを心得た演出もあり、案外良くできた作品なのかもしれない。

 特筆すべきは、やはり主役の「アート・ザ・クラウン」の不気味なビジュアルであり、終始無言であることも怖さを増加させている。

 被害者の女性から必死の反撃を受けたら、拳銃で不意打ちをする等、かなりセコイ殺人鬼でもある。

 この殺人鬼は、人類を超越した存在の様で、ラストで復活して続編を期待させるが、案の定、続編も製作された様だ。

               アマゾンプライムで視聴