レオン 「子役には勝てない?」 | 映画と音楽のある生活

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 レオンはリュック・ベッソン監督の米国進出の第1作だったとのこと。

そもそも、フィフス・エレメントを制作していたのだが、制作費につまってとにかくスタッフの引き留めと、当座のお金をつなぐ為に3か月で作成した仮の作品とのこと。しかし、今になってフィフス・エレメントとレオンのどちらが評価されているかというと、それは圧倒的にレオンだろう。

 ジャンレノ演じる孤独な殺し屋は、前作のニキータの後半で出てきた「掃除屋」のキャラクターに続くものだ。

 ただ、この作品の最大のポイントはナタリー・ポートマンの起用である。もともと、もっと年上の少女を予定していたらしいが監督の目に止まっての抜擢だったらしい。達者な子役と動物には、どんな名優もかなわないという。この作品タイトルは「レオン」だが、完全にナタリー・ポートマンに食われている。

 したり顔で、「子役は大成しない。」と言いたいところだが、その後の彼女の成功は説明する必要もないと思う。

 後、脇役で印象的だったのが、「イッチャッてる」麻薬取締官である。>自身がヤク中の様な状態で、容疑者を散弾銃で撃ち殺す姿は、どちらが殺し屋かわからない。

 映画の成功は、本当にわからないところにあると思う。