シュワルツェネッガーを一躍メジャーにした作品である。
何故、B級映画の匂いがプンプンなのかというと、メジャーな俳優がいない。特にヒロインのリンダ・ハミルトン等は、アイスクリームショップのウエイトレスがぴったりの普通のおねえちゃんである。
辛うじて「コナン・ザ・グレート」に出演していたマッチョのシュワルツェネッガーが、知名度があったかもしれない。シュワルツェネッガーも、オーストリア出身のボディビルダーで英語も演技も上手いとは言えない。それが、未来からやってきた不気味なサイボーグという設定だとはまり役になるから映画界もわからないものだ。
そもそも、タイムパラドックス物はツッコミどころ満載なのに、サラ・コナーを電話帳で探して片っ端から殺すという展開も滅茶苦茶である。現在ならデータとして機能しない電話帳を参考にするなんて!未来人ならもっとマシなことを考えると思う。まず若い一人暮らしの女性は電話帳に名前を載せないのではないか?
予算不足なのは、ラストの焼け落ちて骨組みになったターミネーターのぎこちない動きにも表れている。高額のCGが使えず動きが滑らかに>できなかったらしい。それを事故の際に体にダメージを受けたという設定にしたという。
本作の成功で「2」では大幅に予算を獲得できたというから世の中は面白い。