がんばれベアーズ「やっぱり子役は大成しない?」 | 映画と音楽のある生活

映画と音楽のある生活

主に映画と昔聞いたレコードの感想などを書いています。

 

 

1976年の作品。私は16歳だったから高校2年生だった。

当時、カルメンの音楽をバックに盛んにTVで宣伝していたが、結局、映画館には見に行っていない。印象としては、「テイタム・オニールが出ていた。」だけだろうか。

 ストーリーは、酒浸りのダメ監督とダメ少年野球チームが、やがて強くなって優勝戦を争うという、それを聞いただけで内容が想像できる作品です。

 ただ、日本人である私が想像するストーリーと、かなり違ってくるのは、チーム強化が「天才少女ヒッチャー」のテイタム・オニールとバイクに乗ってタバコをすってるけど運動神経バツグンの不良少年の2人の入団という外部要因であること。私だと監督と一緒に目覚めた少年達が自分たちで特訓して強くなるとか、そんな内部要因を想像してしまう。

 後、ひどいのは優勝戦の両監督の大人気ない戦い方だろう。強い選手は絶対に敬遠させる。わざとボールに当たって出塁する。肘を痛めたテイタム・オニールに無理やり続投させる、、、。

 試合の途中で全員野球とチームプレーに目覚めるのだが、そこら当たりの安易な展開がお話を浅くしているように思える。少年物のサクセスストーリーなら、いじめられっ子の少年が謎の日本人のミヤギに鍛えられカラテの選手権で優勝する「ベストキッド」の方が日本人には分かり易いだろう。

 時代だろうか、飲酒運転はする。子供にビールを飲ませる。子供がタバコをすっている。今なら絶対に放映禁止でしょう。

テイタム・オニールは、続編にも出ていないし、その後、作品に恵まれていない。私生活では、マッケンローとの結婚&離婚や麻薬所持での逮捕がある。やっぱり早くに成功した子役は大成しないだろうか?

でも、「タクシー・ドライバー」のジョディ・フォスターや「レオン」のナタリー・ポートマン等、その後 ますます成功した人もいるけどね。

 この作品、原題は「Bad News Bears」だそうです。直訳すると「やっかい者ベアーズ」だろうか。昔、柔道出身のプロレスラーで「バッド・ニュース・アレン」という悪役レスラーがいたことを思い出した。

                                                       NHKBSで視聴/p>