私は2023年7月5日(水)にきらめき病院で腹腔鏡下大腸ガン切除手術を受けました。

同年6月にS状結腸ガンが発見された時点でStage IVでした。

 

術後は3週間に1回の通院でXELOX療法で抗がん剤治療を続けています。

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テレ朝の連ドラ『東京タワー』からインスパイアされた「私、あなたの未来に嫉妬してるの」という言葉。

 

今の私は「未来のガン患者さんたちに嫉妬してるの」に置き換えたい心境と書きました。

 

私、あなたの未来に嫉妬してるの

 

誤解無きように付言すれば、私は未来のガン患者さんたちが救われることを望んでいないという意味ではありません。もちろん救われて欲しいと切に願っています。でも、今はできない治療ができるようになる頃、果たして私はこの世にいるのか。そう思うと、未来の患者さんたちが羨ましいです

 

あと100年遅く生まれていたら、ガンの特効薬が存在していたのかもしれない。そうしたら、Stage IVでも楽々治ってしまったかも。

 

『東京タワー』で24歳年下の若い恋人の未来に嫉妬している詩史の気持ちは、たとえば、彼は10年後、別の女性に恋をするかもしれなくて、詩史にはそれはどうしようも無いこと。詩史は決して彼の不幸を望んでない。それどころか心から幸せで会って欲しいと願っているはずです。でも、詩史は自分が参加できない彼の未来に嫉妬してるんです。寂しく思っていると言い換えるべきかも。

 

私もまったく同じ心境です。私の場合はガンという病気が軸になっているけど。

 

今年2月に天才肝臓外科医の藤堂先生に診察して頂いたとき、別れ際に先生がかけてくれた言葉を思い出します。

 

「なるべく長く生きて。今できない治療も5年後にできるようになっているかもしれないからね」キラキラ

 

藤堂先生の医師としての「救われて欲しい」という情を感じて涙が出ます。

 

通院(2024年2月5日)夢にまで見た天才肝臓外科医、藤堂先生の診察(2)

 

「あなたは根治できる」とか「あなたはガンで死なない」とは、藤堂先生も言えません。だって2024年現在、私にそれを言ったら嘘になるから。

 

「できるだけ長く生きて」が精いっぱいの言葉なんだと思います。

 

藤堂先生の言葉の裏にはどうしても「今の医学ではララを救えない」という現実が存在しています。

 

何度かこのブログでも書いているように、私はおばあさんになる前に神様が天国に招いてくれることを喜んでいます。ご褒美だと思っているぐらいです。キラキラ

 

でも、天国に行ってしまったら、もうこの世にいる友だちの仲間には入れてもらえないんだ、と今更ながら気づいて、それがものすごく切なくて寂しいです。ショボーン

 

母の主治医から「まだ起こっていないことで不安になったり悲しんだりするのはやめましょう」と言われました。その通りだと思います。

 

でも、やっぱり仲間に入れてもらえなくなるのは寂しいです。悲しい

 

寂しくて涙がとまりません。

 

「できるだけ長く生きて」という藤堂先生の言葉が、今は心にしみます。キラキラ