食品から摂取するビタミンC | レイクタウンクリニック院長ブログ

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更新が遅くなり、恐れ入ります…

個人ブログではシミ対策の話をさせていただいております。

こちらではビタミンCのほうにフォーカスしていきます。

 

 

まず、美容のためにビタミンCを意識的に摂られている方は、結構いらっしゃるのではないでしょうか。

こちらでは、

・どのような方法で、

・どのくらいの量を摂ると、

・どのような効果が期待できるのか

 

というところを、かいつまんで説明いたします。

 

摂取する方法としては、日常的には

・食品 (野菜、果物)

・医薬品

・サプリメント (錠剤、液体、VitC単独、マルチビタミン)

ごく一部、

・注射

・舌下投与

・外用?

などでしょうか。

 

一番代表的な『食品』をメインにした場合、以下の点が重要になります。

・ビタミンCは水溶性で、調理する時に水の中に逃げ出す。

・熱に弱く、加熱調理で減る。

 

前回、表紙だけ載せてささやかにアピールいたしました、

日本栄養改善学会の『栄養学雑誌』に掲載の研究ノートより抜粋いたしますと、

 

・切って水にさらした野菜では、ビタミンCは平均23.7%しか残っていない。

・水煮加熱、つまり茹でた場合のビタミンC残存率にはかなりのバラつきがあるが、平均56.7%で、さらに煮汁に流出する。

・蒸し加熱では平均69.7%の残存率だった。

・冷凍することでもビタミンCは失われるが、94.7%は残存。加熱後の冷凍でも失われる量は多くない。

・加熱調理後の再加熱で失われる量は、初回の加熱ほどは多くない。

 

 

こちらの研究は、給食施設などでの多量調理において、

献立管理のための算出と実際の栄養素摂取量の乖離について把握する目的でなされておりますが、

一般家庭で栄養を考える際にも参考にできる部分があるかと考えております。

 

 
次回は、ビタミンCの摂取で美容上期待できる効果について触れていきたく思います。
 
引用元:
栄養学雑誌Vol.76 No.2 27-33
岡村吉隆, 下井亜希, 藤田和代, 日沼州司
新調理システムの加熱工程は、従来の調理法と比較するとビタミンCの損失が大きい