個人ブログのほうで、以下の記事を掲載させていただきました。
シミについてのお話の、ほんのさわりになります。
・老人性疣贅 (普通のシミ、SK)
・雀卵斑 (そばかす)
・肝斑
・後天性真皮メラノサイトーシス (ADM)
の特徴と、どんな指導をするのかを載せております。
これで終わると、こちらを更新した意味がございませんので、
シミが気になる人がしばしば内服する
ビタミンC
について、追加で記載いたします。
ビタミンCの一般名、L-アスコルビン酸の由来は、壊血病 (scurvy)を防ぐことによります。
ビタミンCの主な働き:
① 正常なコラーゲンの合成を助ける (プロリン→ヒドロキシプロリン)
→重篤な欠乏 (長期間、1日6~12mgを下回る)で、血管がもろくなり、上記の壊血病になります。
→体のタンパク質の多くがコラーゲンなので、不足気味では、老化が早くなったり、傷の治りが悪くなります。
→大怪我、手術、熱傷でコラーゲンの合成が必要になると、必要量が増大します。
② 抗酸化作用 (アスコルビン酸→デヒドロアスコルビン酸、またその反応を含む代謝経路)
→過酸化水素を処理するグルタチオン-アスコルビン酸回路が代表的ですが、ビタミンEやグルタチオンなどと共同で働き、活性酸素を処理します。
→3段構えでメラニンを妨害できる可能性があります。
他に、風邪に対する効果や、大量投与でのがん治療も研究されておりますが、風邪の予防と早期治癒への効果は限定的で、がん治療への効果は研究段階です。
コラーゲン生成、メラニンの妨害、ともに美容と関連いたしますので、次回以降それぞれ順をおって説明していきたく思います。