ONE PIECEに学ぶ 【2】 道を切り開く柔軟性 | 心に明かりが灯る言葉たち

心に明かりが灯る言葉たち

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 励ましの言葉や勇気がでる言葉を書いてます。

 たまに趣味で歌詞も投稿します。

「うん ごめん!!! おれ間違ってた!!!」
モンキー・D・ルフィ


物語背景

七武海クロコダイルに仕組まれた内乱を阻止するため、アラバスタへ急ぐ麦わらの一味。
しかし道中、ナミは原因不明の高熱で倒れてしまう。
一刻を争う事態の中、船を最高速度で進めるため、一味は医療大国ドラムに立ち寄る。

船を岸につけたものの、ドラムの国民はルフィたちの入国を拒否。
きちんとした説明をする間もなく、発砲されてしまう。
怒ったサンジが反撃しようとするのをビビが止めに入った瞬間、再び発砲された弾がビビをかすめる。
仲間を傷つけられたことで怒ったルフィを、再びビビが止める。

「だったら、上陸はしませんから、医師を呼んでいただけませんか?
仲間が重病で苦しんでいます。 助けてください!!」

甲板に頭をつけ、国民に頼み込むビビ。
その姿を見て冷静を取り戻したルフィに、ビビは言う。

「あなたは・・ 船長失格よ、ルフィ。無茶をすればすべてが片づくとは限らない・・・!!」
「このケンカを買ったら・・・ ナミさんはどうなるの?」

自分も傷を負い、血を流しながら頭を下げるビビの姿と、その言葉に、ルフィは自らの過ちを悟る。

「・・・うん ごめん!!! おれ間違ってた!!!」

そして自らも甲板に頭をつけ、頼み込む。

「医者を呼んでください。 仲間を助けてください。」

その姿を見た国民は銃を下ろし、ルフィたちは無事に入国する。


解説

その状況の中で何が正しいか。
ルフィは、そういうものを直感的に見抜くことに長けている。
そして、仲間の言葉にも、素直に耳を傾ける。
自分が間違っていたと分かれば、その非を認め、頭も下げる。

自由奔放で、海賊王になるという絶対にブレない信念を持ちながら、
一方で、その場その場で柔軟な対応ができる、優れたリーダーとしての資質を併せ持つ。

ルフィの柔軟性と信念と決断力は、見習うべきものである。


付け加えると、一国の王女という立場でありながら、仲間のために頭を下げられるビビも、立派である。
プライドだけ高くても、なんの役にもたたない。
ビビもまた、優れたリーダーをしての資質をもっている。

アラバスタでネフェルタリ家(ビビのフルネームはネフェルタリ・ビビ)に仕える配下や、
その国に住む国民が、国を愛する立派な人財である理由も、そこにある。
優れたリーダーのもとには、優れた人財が集まるのだから。