ONE PIECEに学ぶ 【1】 相手の想いに「ごちそうさま」 | 心に明かりが灯る言葉たち

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 たまに趣味で歌詞も投稿します。

『あのガキに伝えてくれねぇか・・
「うまかった ごちそうさまでした」っ・・・てよ』
ロロノア・ゾロ


物語背景

ルフィがゾロと出会ったとき、ゾロは海軍に捕まっていた。
理由は、小さな女の子を助けるために、放し飼いにされていた凶暴なオオカミを刀で切ったから。
海軍大佐モーガンの息子、ヘルメッポが飼っていたオオカミだったため、捕まったのである。

食べ物も与えられずに磔にされているゾロのために、
女の子がおにぎり(砂糖味)を作って持っていったが、ゾロは「消えろガキ」と素っ気ない態度。
直後に現れたヘルメッポは、「罪人に肩入れする者は同罪」と言っておにぎりを取り上げ、
味を貶した上に地面に捨てて踏み潰した。

一部始終を見ていたルフィとの会話の最中、ゾロはヘルメッポが踏みつぶしたおにぎりを
「拾って食わせてくれ」とルフィに頼む。
泥まみれで、原型もとどめていないおにぎりを食べ尽くしたあと、ゾロは言う。

『あのガキに伝えてくれねぇか・・
「うまかった ごちそうさまでした」っ・・・てよ』


解説

最初に「消えろガキ」と言ったのは、海軍に見られると女の子に害が及ぶと思ったから。
そして、泥まみれのおにぎりを食べ尽くして、「ごちそうさまでした」だけでなく、
「うまかった」まで付け加えるゾロは、文句なしにかっこいい。

ゾロは、相手が子供でも甘やかすことはしない。
だけど、見た目以上に心は暖かく、優しい。
そして、自分にしてくれた恩や好意に報いることを忘れない。

誰かが何かをしてくれたとき、それは自分が思ったものと違うことかもしれない。
欲しかったプレゼントではないかもしれないし、味付けを失敗した料理かもしれない。
その場合、プレゼントや料理そのものに喜ぶことは、難しいかもしれない。

だけど、相手が自分のために選んでくれたプレゼント。
自分のために作ってくれた料理。
その好意、その想いには感謝できる。

相手の「想い」に、

「うまかった ごちそうさまでした」

と言える大人は、かっこいい。