チェンマイには、と言うか、タイ🇹🇭には、ムーバーンと言う住宅街がある。
ムーバーンとは、周囲をコンクリートの壁で囲んだ住宅地で、出入り口のゲートには、守衛さんがいて、外部から入って来る人間を制限して、安心、安全な街を売りにしている。
世界では、これをゲーティッドコミュニティと言うらしい。
治安の悪い国などでは、このゲーティッドコミュニティは、結構ポピュラーな町の形だそうだ。
チェンマイでは、このムーバーンに住むのが、ちょっとしたステイタスになっているようである。
他国と比べて、治安が良いとされて来た日本🇯🇵では、余り、馴染みのない町の形である。(マンションなどでこのスタイルはあるようだが。)
最近のチェンマイのムーバーンは、壁で囲まれたエリア内の家は、どれもこれも同じスタイルで、エリア内は、確かに治安は良いのかも知れないけど、無機質に感じられて、自分は住みたいとは思わない。
そこは、チェンマイにいると言うより、日本の新興住宅地にいるような気さえする事があるから。
日本と同じような雰囲気なら日本にいた方が便利なので、わざわざチェンマイに来なくても、日本にいた方が良いかもと自分は思ってしまう。
ムーバーンの成れの果て、と言うのもある。
ムーバーンには、ゲートがあって、時にはムーバーンのプールやフィットネスクラブがあったりするのだが、その維持費は、勿論、タダではない。
管理費として、ムーバーンの住民から徴収される。
その集めたお金で、ムーバーン内の管理が行われる。
ムーバーンが新しい内は、管理費が集まって来て、ムーバーン内の修理などがされているのだが、古いムーバーンになると、空き家が増えて、管理費が集まらなくなって行く。
その為、プールが止まり、フィットネスクラブが無くなり、ムーバーン内のコンクリート道路はひび割れて劣化してくる。
そして、最後は、警備員を雇うお金が無くなり、ゲートの跡だけ残して、ゲーティッドタウンでは無くなるのである。
古いムーバーンの多くが成れの果て化して行くのだけど、古いけど、益々、熟成と言うのか、いい味を出しているムーバーンがある。
昨日行ったASAMA COFFEEがあるムーバーンは、自分がお金持ちなら住みたいな、と思うムーバーンである。
そこは、コンクリートに囲まれ、同じスタイルの家が立ち並ぶ、と言うような、やたらとコンクリートが目立つ所とは違い、緑が多い。
それも、木々がその土地に定着している。
又、一軒一軒が規模が大きく、スタイルも違っていて、それぞれの家に個性があるのである。
空き家は、放置されるのではなく、住宅業者が買い取って、リノベートしている。
それも、ちょっとしたデザイナー建築のようで個性的である。
「あの家、将来、自分の家になるねん。」と、今更将来性の感じられないと言うか、金儲けにさほど関心のない自分が、真顔で言ったら、会長に無視された。
「いや、わからんで、今から大学の先生にでもなって、ここに住んで下さい、なんて言われるかも知れへんで!」と、言っては見たが、大学の先生の給料で、このお屋敷と言っても過言ではないムーバーンに住めるかどうか。
そして、お屋敷街にあるASAMA COFFEE。
高級住宅地にあるだけあって、中々、これがやりよるのである。(何か上から目線でスミマセン)
コーヒー☕️のコーナーと食事のコーナーに分かれているのだが、先ずは、食事のコーナーへ。
見た目は、何の変哲もないタイカレーだけど、味が違うのである。下町の屋台とは、全く違う上品な味なのである。
そして、ムーバーンの庭?を眺めながらの食後のコーヒー☕️
コーヒーは、21世紀になって登場したエチオピアのゲイシャコーヒー。
ゲイシャ種の中でも、ゲイシャ種が発見されたオリジナルの森のゴリ ゲイシャである。
所謂、観光客が訪れるチェンマイとは、全く違う、ここ、どこやねん、と言う雰囲気の高級住宅街のカフェで、食い倒れの街、大阪から来た自分は、金もないのに、格好をつけるのであった。
そして、会長に隠れて、ゲイシャをお持ち帰りしてしまった。
今日の朝は、ゲイシャと共にスタートである。
雑味のないスッキリとした独特の味わい。スペシャルティコーヒー☕️である。
朝からゲイシャとは、ちょっとオツな。