元弟子のO君一家と大学時代からの知り合いM君と一緒に、タイ国鉄、各駅停車で行くチェンマイ〜ランパーンへの旅に参加してもらった。
この企画は、以前、娘達にやってもらったのをブログに書かせてもらったのをO君のお母さんが読んでくれていて、可能ならやってみたい、と言われたので考えた。
又、M君のリクエスト、日本🇯🇵で体験出来ない事にも当てはまるのではないか、とも考えたからである。
外国で列車に乗る。急行や特急ではなくて、各駅停車でゆっくりと、北タイの風景を楽しんでもらう。
日本🇯🇵と比べて、鉄道の本数が明らかに少ないチェンマイでは、チェンマイの隣の隣の県、各駅停車で2時間少々のショートな旅だけど、ランパーンからチェンマイへの帰りの列車に不安がある。
行ったはいいけど帰って来れない可能性も無きにしもあらずである。
だから、この企画では、自分と会長が車でランパーンに先に行って、皆んなをランパーン駅でピックアップして、行きは列車、帰りはピックアップトラック🛻と言う形を取らしてもらった。
ピックアップトラックの車内には、運転する自分も含めて最大5人乗れる。溢れた人は、トラックの荷台に乗ってもらう事にした。(これも日本🇯🇵では出来ない体験である。)
この企画をO君のお母さんに話をした時、
「えっ、行けるんですか?」と、目を子供のように輝かされていた。
チェンマイ発、ランパーン行きの列車は、朝の8時半位だったので、早めにホテルに迎えに行かせてもらった。
そして、チェンマイ駅に。
ここで、最初のハプニング発生。
8時台の列車が満席だと言う。
前回、娘達にこの企画にトライしてもらった時には、乗車券の販売は、出発時刻の2時間前からになっていたが、事前予約出来るようになったのだろうか?
1時間後の列車が運良くあったので、会長が5人分買ってくれた。値段は、1人50bt(200円少々)であった。
タイ語の出来ない彼らの列車の旅の最も注意しないといけない所は、間違いなくランパーン駅で降りてもらう事。
これが出来ないとえらいことになる。
到着予定時刻を彼らに告げ、他の乗客に、ランパーン、ランパーンと叫んでくれ、と言っていたら、会長が、
「心配せんでもいい。列車はランパーン止まりやから。」と言った。
それを彼らに告げると、彼らも心配だったのだろう。安心していた。
タイ名物?8時の国歌。皆んなその場でストップ。
ランパーン到着予定時刻が当初の予定より1時間半位後になったので、自分と会長は時間のゆとりが出来た。
彼らをチェンマイ駅に残して、会長と食事に行き、スーパーハイウェイをランパーン方面に走らせた。
今回の企画では、列車でランパーン駅に到着した後、タイ🇹🇭国内で、ランパーンにしかない花馬車に乗ってもらい市内観光。
その後、前回、娘達と来た時に行けなかったランパーン大仏に行き、後は、時間との相談で、チェンマイの帰りに立ち寄れる所が有れば行こう、と、考えた。
会長は、ランパーンにこんなカフェがあるから行きたい、と言って来た。
場所を確認して、と自分は言う。
遠ければ行けない。
又、営業時間は?食事はあるの?と聞いた。
いくつか候補を会長があげた。
時間的に可能な場所にあるカフェは、食事は無いとの事だった。
だから、花馬車の市内観光が終わってから、ローカルな店に行って食事、それからカフェへ行く、と決めた。
ローカルな店も探索。カオソーイとクォエティオの店の2つが候補に上がった。
どちらに行くかは、彼らに聞く事にした。
ランパーン駅には、彼らの列車の到着予定時刻より1時間程前に着いた。
タイ国鉄は、電化されてなくて、列車はディーゼル機関車。
それだけで、昭和ノスタルジーを感じるのだが、駅員も、鐘と笛と手旗で合図を送っている。
まるで、映画「鉄道員、ポッポや」の雰囲気なのである。
ランパーンの駅舎も古く、100年ものの建物で味がある。
駅のあちらこちらには、ランパーンの名物である陶器のモニュメントがあった。(8時台の列車に乗る事が出来たら、陶器博物館に行ってもらうつもりだった。)
駅は、のどかな雰囲気に包まれていた。
列車が駅に入って来て、乗客を降ろし、新たに乗客を乗せて出発する。
たったそれだけでも、味がある。
アナウンスが流れた。彼らの乗った列車について、間もなく到着します、と言うアナウンスだった。
ただ、タイ語のアナウンスで、自分は、エッ、と思わずなった。
会長は、チェンマイの切符売り場で、ランパーン駅で、ちゃんと降りてくれよ、と皆んなの心配をしていた自分に、大丈夫、列車はランパーンが終着駅やから、と言った。
それを、皆んなに告げると、皆んな安心していた。
しかし、アナウンスでは、
「まもなく、ナコンサワン行きの列車が到着します。」とあった。
えらいこっちゃ!
最終駅と彼らは思っているので、呑気に構えているに違いない。
直ぐにラインでメッセージをO君に送った。
「了解しました。」と返信が来たが、車内で彼らは、少々焦っていたそうな。
会長に言うと、
「娘達の時は、終着駅やったから。」と言った。
駅員に確認して、言ったのではなく、会長の思い込みでの、適当な、終着駅発言だったのである。
もし、皆んなナコンサワンにまで行っていたら、ランパーンから更に車で4時間以上南下しないと行けない。後で調べて、ぞっとした。
兎に角、ランパーンで無事彼らをピックアップ。
ランパーン駅にて。
花馬車に乗ってもらう。
花馬車の後、食事のはずが、年末で臨時休業と売り切れて店じまいしていた。
予定を変えて直接カフェに。
そのカフェは、ランパーンの古民家の保全地区にあるカフェで、落ち着いた雰囲気のカフェだった。
カフェには、食事は無かったが、パンやケーキがあったので食事代わりにしてもらった。
自分、
「ラテ ローン」(タイ語でホットラテ)を注文した。
カフェの従業員の女の子は、日本語を少し話せた。
「どこで勉強したの?」と聞くと、
「オン ライン」と返事が返って来た。
カフェは、人気があって、地元のオシャレな人達が来ているようだった。
誰が注文したかわからないパンが来たが、誰も注文してない、と言ったので、後で払えばいいか、と自分は食べた。
しかし、皆んなの注文したものは来たが、自分の注文した、ラテ ローン(ホットラテ)は来ない。
痺れを切らして、
「ラテ ローンまだ来てないんやけど。」と日本語の出来る従業員に言うと、
「すみません。直ぐにつくります。」と言った。
そして、持って来たのが、さっき誰も注文してないのに来たパンだった。
?
従業員の女の子は、
「お待たせしました。ラテ ロールです。」と、自信満々で、自分の前にパンを置いた。
遥か昔の事を思い出した。
大阪で、『どさん子大将』と言うラーメン屋に行った時、
「ラーメン大とシューマイ!」と自分が注文したら、店員が自信満々に、自分の前に置いたのは、
ラーメンとご飯と酎ハイだった。
ラーメン大とシューマイ。
ラーメンライスと酎ハイ。
確かに似てる。
ラテ ローンとラテロール。
因みにチェンマイで、ホットラテをタイ語で注文してラテ ロールが出て来たことは未だかつて無かった。
恐るべきランパーンのカフェであった。
自分は、ラテ ロール2個食べ、ラテ ローンを飲んで、次の場所に案内するのであった。