情熱と熱意とスニーカー -16ページ目

メーイドメーイド


先程、大阪では珍しいメイドを見かけた。


人影に被っていたため顔は見えなかったが、その話し方とうっすら見える後ろ姿でメイドだと分かった。


いやぁメイドって本当にあんな話し方するんやね。

自然と御堂筋線に不思議な空気が流れた。



彼女たちの会話にものすごく興味が湧き、自然と耳を傾けていた。

傾けていたでございますぅご主人さまぁ。

二人いたのだが、二人ともメイド喫茶にあこがれているようだった。


メイド喫茶で働くには何が必要か。

どんな楽しいことがあり、どんな苦しいことがあるのか。

そんな話だった。


このように書くと彼女たちが非常に真剣にメイドについて考えているように思えるかもしれないが、あの話し方はどうも背筋がくすぐったくなる。


背筋がくすぐったくなるでございますぅご主人さまぁ。


ここ大阪にも日本橋へ行けばメイド喫茶があると聞いたことがある。でも彼女たちは秋葉原で働きたいと頻りに話していた。


彼女たちからすれば秋葉原は「聖地」なんだろう。


どんな顔してるのか見てやろうと思い、地下鉄を降りる時に、あえて彼女たちに近いドアに向かった。


メイド喫茶で働きたいのは分かりますですぅ。

しかしながらですね、ご主人さまぁ。きっと顔で面接落ちると思うにゃん。


三都物語

大学生の頃は大阪に住んでいた。社会人になって京都に移り住み、その後住まいは変えていないが、転職した会社は大阪になった。


大阪→京都→大阪。


変則三都物語。


パン→ハンバーグ→パン。


これは普通のハンバーガーだ。



ということで半年くらい前から大阪に通っているのである。京都に住んでいても、大阪にはちょこちょこ遊びに行っていたので、特に郷愁の念にかられるようなことはなかったんだけど、最近気付いた事がある。


女性の質が変わっている。


まぁ大学にいた頃は、水曜日の晩に心斎橋でコンパしていた女の子のイメージであり、今はビジネスライクな女の人との付き合いが多いので一概には言えない部分もあるんだけど、それでも変わったと顕著に思う。


簡単に言うと、上品になった、と思う。


道端でゲボゲボしてる子も見ないし、駅でゴボゴボしてる子も見ないし。


今の大阪の子は、道端でチラチラしてるし、駅ではパカパカしている。


その付近にいるおっさんはセコセコしていて、連れているおばさんはニマニマしている。


それを見て僕はムクムクしながら、ワクワクしているのである。



大阪も変わったが、僕の脳も昔に比べ、随分としょうもなくなった。



缶詰の心境


22時くらいならまだまだ賑やかな大阪・梅田駅。人の数も結構すごい。


その人ごみを掻き分けて帰っている時のことである。前から小汚ないおっさんとその部下らしい美人お姉さんが歩いてきた。



二人とも帰る方向が一緒だから、しょうがなく一緒に帰っていたんだろう。歩いてくる二人の間に微妙な隙間がある。


「なんだ山下(仮名)もこっちなのか。よし、途中まで一緒に帰るか。」

「そ、そうですね、具志堅部長(本名)」


みたいな光景が思い浮かぶ。



しかしながら、ただでさえ人混み状態なのに、二人とも隙間を作ったままこちらに向かってくるもんだから、丁度その隙間を僕が切り裂くような形ですれ違うこととなった。



山下(仮名)さんからしたら


「やっと親父から離れられたわ。うふふ、ありがとう坊や。」といった感じだろうし、

具志堅部長(本名)からしたら「ちょっちゅね~」といった感じだろう。


10秒間の救世主になったみたいだ。ウルトラマンの100倍使えない救世主である。しかしウルトラマンには鼻がない。そんなピンポイントを羨ましがるとは、微塵も思っていなかった。


二人の隙間を通った時、思わず「ふんがっ!」ってなったのである。


物凄く臭い。


洒落にならない。

腐ったサバの臭いがする。


そうか!二人の隙間にはそんな理由も隠されていたのか!臭いのは確かに耐えきれない。

ましてや途中まで一緒に帰るなんてよほど根性がないと出来ないことである。

ただこの後、別目線で考えてみたら少し興奮してきてしまった。


美人お姉さんの方が臭いのかもしれない、と。