医療福祉の現場で、スタッフによる虐待があったとニュースで見かけます。
虐待をした本人にも問題はありますが、
働く環境によって、虐待が生じやすいのも大きな要因だと思う。
私が初めて入院した精神病院は、
患者にとっても医療従事者にとっても、本当に酷過ぎる環境でした。
患者はどの病院にも断られ、結局ここしかなくて終の棲家となるであろう、
最重度の患者ばかりでした。
とてもじゃないが、人間が暮らす場所ではありませんでした。
そんな患者達を、1日中相手にしなければならない看護師さん達。
毎日となると、感覚も麻痺していくのでしょうね。
看護師による患者への身体的虐待が、普通にありました。
患者さん泣いていました。
また、勉強の一環で児相に見学に行ったことがあります。
児相の職員の話し中、子供達の声が聞こえていましたが、
実際に会うことはできませんでした。
保育士による園児への不適切な保育、家庭内での子供への暴力や虐待など、
悲しいニュースがある度に「児相は何をやってるのか💢」と
児相ばかりを責めがちですよね。
でも、児相職員は1人で何十件というケースを担当しているので、
なかなか手がつけられないのも事実。
最初は「可哀想な子供達を救いたい!」という気持ちでいっぱいだっただろう。
でも、理想と現実は全く違うんですね。
子供達や親御さんとの関係も、すごく難しいでしょうね。
今は児相自体が疲弊していますから、人員不足もありますし悩ましいですね。
医療福祉での虐待の加害者は、決して悪い人ではないと思うんです。
最初から「虐待してやろう」と思って働き始める人はいないと思います。
しかし、虐待が起こりやすい職場(高齢者・障害者・児童など)は、
それだけ労働環境が過酷だということ。
結果、社会的弱者が犠牲になる。
働く環境の見直しが必要と言いながら、できてない職場が多い。
従事者はそのカラーに染まっちゃって、病んでいく🐦⬛ブラック。