ルノーFT軽戦車/TSF通信戦車 (1:144)ペーパークラフト | ladder-23のペーパークラフトとか日記

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模型(主にペーパークラフト、カードモデル)の製作日記や普段の出来事の覚え書き

Renault FT/TSF
ルノーFT軽戦車・TSF通信戦車
(Wayne McCullough) 1:144 スケール ペーパークラフト

 

 

少し間が開いてしまいましたが今度も第一次世界大戦の戦車

フランスのルノーFT軽戦車と同じ車体を利用したルノーTSF通信戦車

小さな戦車な事もあり2両同時の製作です

先んじてフランスで開発されていた戦車、シュナイダーCAやサンシャモンは

鈍重、かつ視界が悪くいざ戦場に到達しても十分にその存在を活かせない問題がありました

そこでフランスはこれらの戦車を指揮するための軽快で視界の広い軽戦車の開発をルノーに依頼します

 

そしてルノー社が製造したFTは後の戦車では当然の物となる全方位に旋回可能な砲塔や

エンジンと乗員が隔壁で区切られたセミモノコック車体など先進的な特徴をいくつも備えた

画期的な戦車となりました

 

元々自動車の大量生産のノウハウを持つルノー社が設計・製造に携わった事と
その完成度からシュナイダーCAやサンシャモンなどの既存戦車のFTに切り替わった事で
第一次大戦終戦時の生産数は3000両以上と言うベストセラーとなり多くの国にも輸出
フランスに留まらず多くの国の後の戦車開発の礎となった名戦車でした

 

箱型の固定戦闘室が乗っているのは派生型のTSF通信戦車

武装を排して代わりに通信機を搭載し車長と別に通信手も搭乗する無線司令車

こちらも先見性を伺える車両です

 

同時期の箱型菱形の戦車たちと並べるとその先進性が際立ちますね

 

 

今回製作したのは第一次世界大戦の陸上兵器の情報を扱っている

海外のHP「LandshipsII」様で配布されているペーパークラフトです

 

製作者はWayne McCullough氏、ルノーFTの型紙は様々な塗装の物が公開されているほか

各モデルは今回製作した機銃砲塔、TSFの戦闘室の他いくつかのバリエーションが再現できる

砲塔オプションが用意されている手の込んだモデルです

 

原寸では1:72スケールの型紙を1:144に縮小して作っていきます

元々小柄な軽戦車な事と原寸でもなかなか難易度の高そうなモデルな事で

縮小製作はなかなか神経を使いました

組み立てると1cm×2cm位の車体

尾橇をつけて

足回りもシンプルな箱型の物と積層で作る物の選択式

FTの場合は足回りが良く目立つ車両なので今回はちょっと頑張って難しい方を

 

各パーツを裏打ちしながら切り抜き

重ねて貼り合わせて

履帯を巻いてまず一つ

残りもまとめて作っていき

車体に取り付け

マフラーや工具箱等小物を付けて

TSFの戦闘室を作成

モデルには含まれていませんが実写の写真なんか見ながら

ここからアンテナなどを取り付けました

最期に機銃砲塔を作って

完成です、小さいながらもそこそこ密度のあるキット+2両製作で

なかなか手ごたえがある製作でした