Caudron G.3 Poland
コードロン G.3 偵察機 ポーランド使用機
(scissors and Planes 1360) 1:144
気分は第一次世界大戦機強化月間な今月
大戦末期のドイツ機フォッカーD.Ⅷから今度は
開戦前にフランスで製造されたコードロンG.3偵察機を作りました
エンジンと翼以外は骨組みだけ、と言った外見の複座の複葉機
なんとも頼りなげですが操縦性と安定性が高く、見た目に拠らず頑丈
また後部座席の偵察手からの視界が良好なことから高く評価され2500機以上が製造
製造国のフランスのみならず多くの国へ輸出され使用されました
初飛行は1913年という事で第一次世界大戦の開戦以前の機体
航空機の発達が日進月歩だった当時においてさらに旧態依然した設計のコードロンG.3は
航空機同士の戦闘が行われるようになった開戦時には
戦場で戦闘機に遭遇したら成す術のない旧式機となっていました
偵察機としては大戦の波に飲み込まれてしまったコードロンG.3ですが
その操縦性の良さからその後も練習機や攻撃機として利用され
より実用的な双発機とした発展機、コードロンG.4も製造されました
と言う訳でペーパークラフト泣かせなフレーム構造のコードロンG.3
この時代の航空機を作っていくならやはり作っておきたいタイプの機体です
操縦席+エンジンで構成された小さな胴体から
いつものscissors and Planesシリーズの機体同様に
胴体内部・操縦席などは省略されています、風防の無い機体ではちょっと悪目立ちしてしまうポイント
型紙としてはシリンダーを一個一個作る方式のエンジンが付いているのですが
今回はフレーム部分を作る方を主に取り組みたかったので
別のモデルから星形エンジンのテクスチャを拝借してテクスチャ付表現の黒い円盤として
エンジン部は製作、手抜きしたのでまたそこはいつかちゃんと取り組みましょう
主翼類を作っていきます
支柱を切り出し、針金を仕込んで補強するには細い支柱なので
紙にしみこませるように瞬間接着剤で部品を貼り合わせて硬めに固まらせて補強としています
下翼に支柱を立てて
上翼を取り付け、個々の支柱は頼りないですが流石に片側10本づつもあると
意外としっかりした構造となります
特徴的なテールブームは針金を挟み込んで組立
尾翼を貫くように支柱が通っているのが珍しい構造
パッと見の印象で上下の主翼からブームが伸びているのかと思ったら
下側のブームはそのまま着陸脚のステーに繋がります
現物あわせでグイっとブームを曲げて瞬間接着剤で固定
適度にテンションが掛かってて作ってみると確かに見た目の割に頑丈そうです
残りのタイヤとプロペラを作り
コードロンG.3完成です
ブーム周りは厄介な機体ですが完成するとやはり独特な存在感がありますね