Nieuport triplane
ニューポール17 トライプレーン 試作戦闘機
(scissors and Planes 1203) 1:144スケール ペーパークラフト
先日から続いて第一次世界大戦時の多葉機
五葉のフォッカーV.8から翼が少し減って三葉機、フランスのニューポールトライプレーンです
当時のフランスの標準的な複葉戦闘機だったニューポート17の主翼を
三葉式に変更した試作機、当時の技術ではまだ複葉機と三葉機はそれぞれ一長一短の様な関係でしたが
そんな三葉機の分かりやすい短所として、主翼の支柱が増えて空気抵抗が高まる事と
多い主翼が邪魔でパイロットの視界が悪いという点がありました
そんな問題に対してニューポート社が考案したのがこのトライアングルのように
三角に組んだ支柱と三角の各頂点に配置したような前後にズレた翼配置の三翼機でした
三角形に組んだ構造は強い…と言うのは学校でも習う通り
翼の支柱を構造的に強固にすることで支柱の本数を減らし、結果として空気抵抗の低減を狙ったものでした
また翼を前後にずらした事でパイロットの視界の確保を図りましたが
実際には前に飛び出した中翼が邪魔になった…と言う記述もあるのでうまくいかなかったようです
こうして完成したニューポールの三葉試作機ですが、
フランスでの飛行試験の結果は原型機と比べて特筆すべき優位性は認められず
ニューポールの三葉式戦闘機としてはこの機体が最後の機体になったようです。
一方、当時自国で三葉機を運用していたイギリスもこのニューポール三葉機に関心を持ち、
試作機のうちの一機を購入してテスト飛行を行っていますが操縦性に難があると記録されており
この構造はあまり参考にならなかったようです。
先日作ったフォッカーV8と並べて、飛行機は2機なのに主翼は8枚
と言う訳で型紙はいつも通りのscissors and Planesシリーズより
イギリスが購入した蛇の目のカラバリを選択です
前回のフォッカーに続いてこのスケールのWW1機はやはり小さくて形がシンプルなので
製作はテンポよく進められますね
三葉は中・下翼が胴体固定されていて支柱で上翼を支える構造
特徴的な三角支柱
こうして模型で作ると確かに四角の配置よりはフラフラしないので強固そうですね
着陸脚を付けて
完成です
2機続いて第一次大戦機という事で指も慣れてきたので
今月はもう何機か第一次大戦機で続けようかななどと思います