フォッカー V.8 試作戦闘機(1:144) ペーパークラフト | ladder-23のペーパークラフトとか日記

ladder-23のペーパークラフトとか日記

模型(主にペーパークラフト、カードモデル)の製作日記や普段の出来事の覚え書き

Fokker V8 (scissors and Planes 5531)

ドイツ フォッカーV.8 試作戦闘機(1917年初飛行)

1:144スケール ペーパークラフト

 

巨人機(WP-30)の後という事で小さい、けど変わった飛行機を一つ

第一次世界大戦機のドイツの試作機、フォッカーV.8を作りました

まだ単葉機は珍しく複葉機が主流の時代、当時のエンジンの出力と素材技術では

強固な一枚翼は作れず航空機の揚力を増すために作れる(壊れない)範囲のサイズの翼を

複数備える事で対応した物が複葉機でした

 

主翼が増えれば主翼同士を支える支柱や張線も増え重量や空気抵抗が増すため

収斂的に多葉機の翼は2枚へと納まり複葉機が主流の時代が訪れますが

複葉機の時代にあっても成功する多葉機…と言うのもあり

ソッピーストライプレーン、フォッカーDrⅠなどの三葉機はそれぞれその特性を活かした

活躍の機会がありました

そんな三葉機・フォッカーDrⅠの成功を受けてフォッカー社の設立者であり

自らも技師であるアントニー・フォッカーの提案を受けて製造されたのが

今回の「五」葉機、フォッカーV.8でした

 

翼を増やせば良いってものでもないだろう…なんて設計担当者が愚痴ったかは判りませんが

通常の三葉機のレイアウトに加えてとって付けたような操縦席後方の複葉を備えた

五葉機として完成したフォッカーV.8は1917年に初飛行

(言い出しっぺのフォッカー技師自らがテストパイロットを務めたと言われます)

その後、改善を施して2度目の飛行を行った時点で実用たりえないと判断されたのか開発は中止されました

 

航空史の途上期らしい「やってみなければわからない」的な機体ですが

それだけに現用機にはないロマンも感じますね

 

 

モデルはいつものscissors and Planes シリーズから

こんなトンチキな機体でもワンコインで買えるのがデジタル販売ペーパークラフトの良い所です

 

飛行機も木と布で出来ていた時代の機体なので

胴体も殆ど箱、小さい事もあって製作はサクサクと進められます

 

主翼を取り付け…実はこの時は後の上翼の取り付け方間違えていました

 

間違えて胴体にはめ込んでしまった後上翼は結局切り離して外すしかなかったので

再印刷してもう一個作成

支柱を付けて前上下翼を取り付けます

 

着陸脚とプロペラを取り付けて

完成です

最近はちょっとカロリー高めの大型機が続いていたので

こういう小さい機体も息抜きに良いものです