Saab SK37 Viggen
サーブ SK37 ビゲン 複座練習機型
(scissors and Planes 3589) 1:144スケールペーパークラフト
スウェーデン、サーブ社の戦闘機もこれで4機目
サーブ37ビゲンを製作しました
独創的なダブルデルタ翼のドラケンはデルタ翼機の特色の高速性能と
スウェーデン空軍の要求の単距離離着陸性能を両立した設計でしたが
一方で無尾翼デルタ翼機特有のスピンしやすさや離着陸時の極端な機首上げ姿勢など
パイロットに高い練度を求める機体になってしましました
無尾翼デルタ翼機のメリットを活かしつつ飛行安定性を確保するため
サーブ社はこのビゲンにおいてデルタ翼の前方に制御舵付きの小翼(カナード)を
配置した設計を採用、この構造は大成功をおさめデルタ翼+カナードの翼配置は
イスラエルのクフィール、EUのFE2000、フランスのラファールなど多くの名機の鏑矢となりました
スウェーデン機に求められる単距離離着陸性能はビゲンにおいても健在
機体はドラケンよりも大型化しつつも尾翼の折り畳み機能や戦闘機としては珍しい
逆噴射機能などで小さなシェルターや道路流用の滑走路からの発進などにも対応しましたが
それらの純粋な戦闘機としては不要な機能の為に機体重量が増し、増えた重量を支えるために
更に機体や着陸脚の強度が必要となりまた重量が増す…という悪循環の結果
設計思想と裏腹に「サイズのわりに重い」ビゲンが離着陸できる道路は限られた物になっていましました
この反省からビゲンの後継機、グリペンでは
カナード付きのデルタ翼機という構成は踏襲しつつ機体の小型、簡素化に重点をおいた
設計となる事となりました
と言う訳で順当にサーブ社の戦闘機続けてビゲンとなりました
型紙は再びscissors and Planesシリーズより
今回はグリーン系の迷彩+複座の練習機タイプを選択です
次のグリペンでは軽量・小型化が重点される事もあり
一連のサーブ機の中ではある意味一番複雑なシルエットの機体です
いつも通り機首から作製
暗色系の配色はつなぎ目が目立ちにくくて良いですね
その分今度はボンドの滓とか白い汚れが目立ってしまうので一長一短ではありますが
インテーク周りも中々独特
機体後半部分へ
逆噴射機能を持つためエンジンノズルを覆うような尾部を持っているのも特徴的
キャノピーから後方に伸びるドーサルスパイン
通常の戦闘機・攻撃機にも複座型は有りますが練習機の複座は後部座席の視界確保のために
一段高くなっている物が多いのが特徴ですね
胴体が出来ました
垂直尾翼を取り付け
カナードを取り付け
主翼
胴体部の工数に比べると翼を取り付ける段階は判りやすく形になっていきます
着陸脚を作り
前述通り重量化した機体を支える為の
前輪が2輪式に加えて後輪も前後に2輪が並んだゴツい着陸脚
と言う訳でビゲンも完成
ここまで来たら次はやはりグリペン、これでサーブ社の戦闘機もコンプです