横須賀・横浜旅行 1日目 猿島~三笠記念公園(2024/8/20) | ladder-23のペーパークラフトとか日記

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模型(主にペーパークラフト、カードモデル)の製作日記や普段の出来事の覚え書き

神奈川県横須賀 無人島猿島~三笠記念公園

2024年8月20日(火曜日)

 

世間のお盆休みとは1週間ズレますが自分も夏季休暇を迎え

去年の夏季休暇は広島・呉に行ったので、軍港繋がりで

今年は横須賀へと泊りがけで旅行に出かけました

 

早朝の新幹線で出発、名古屋は生憎の雨模様

 

東に向かうにつれ雨はやみましたが空は重め、富士山もどんより雲が掛かっています

 

新横浜に到着

横須賀へは更に横浜方面に出て京急電鉄に乗り換える必要があります

 

新幹線の切符ならJR横浜線で横浜まで乗り越していけるのですが

事前に聞いていた話と乗り換えアプリの混雑情報からこの時間帯の横浜線は

通勤ラッシュに直撃してしまうようなので、JR線は避けて地下鉄ブルーラインに乗車

 

JRより空いている…と言っても栄の朝の通勤時間の5割り増しくらいは混んでいた地下鉄で

横浜を通り過ぎ上大岡駅で京急電鉄に乗り換え

 

通勤のピーク時間と横浜を通り過ぎた事で座れるくらいには空いていた京急電鉄で

横須賀中央駅に到着、ここまで名古屋から2時間半ほど

乗り継ぎのタイムラグが殆どないのは流石の首都圏です

 

名古屋を出るときには心配だった天候は

横須賀についたら晴天に、ありがたい事です

 

横須賀中央駅から目的地の三笠記念公園・猿島フェリー乗り場は歩いて15分ほど

 

戦艦三笠が見えてきました、手前にフェリーも停泊しています

戦艦三笠のすぐ隣、三笠ターミナル

往復共に1時間に1本づつのフェリーの時間が近いので三笠見学は後にして

早速猿島行きのチケットを購入

乗船料は往復1500円+猿島への入園料500円で合計2000円

横須賀市民は半額になるようです

 

早速フェリーに乗船

 

オープンデッキで潮風を感じながら乗船10分ほど

 

無人島・猿島に到着です

 

自由散策も可能ですがここは折角遠くから来たので理解を深めるために

ガイドツアーに参加することに

広島出身神奈川育ちと言うガイドさんの案内と共に島内散策へ出発

 

現在も電気・水道の通っていない猿島の電力を担う発電所棟

発電機こそ現代の物ですが建屋と煙突は明治時代の要塞設置時から残るものだそう

 

島内に残る遺構の解説を受けながら島内要塞部へ

 

古くは幕末から外国船の監視に使われ

明治時代には本格的な東京湾防衛用の要塞として築造された軍事要塞の島

幸か不幸か本格的な戦場となることは無かったため今日でも明治~昭和にかけて

築造された要塞の遺構が多く残る戦争遺産の島です

 

山を削って作られた海から見えない通路に兵舎跡と弾薬庫跡が並び

 

ガイドツアー参加の特典として施錠されている兵舎跡にも入ることが出来ました

戦後海水浴場として開放されていた時の名残から落書きも多く

落としてしまうかこれも島の歴史として残すものか難しい所とガイドさんの弁

こちらは弾薬庫

井戸のような穴から滑車を用いて丘の上の砲台まで砲弾を運んでいたそう

ガイドツアーは続き

丘の上、昭和の戦時中に作られた高角砲座跡に

 

12.8cm連装高角砲が設置されていた高角砲座、戦後80年で成長した木に覆われて

既に空を見る事は出来ません、植物の生命力も凄い物です

対空監視所が置かれていた山頂へ

 

知ってる人は知っているゲルショッカー結成式のアレ

戦時中に作られた見張り台、当時は特撮ドラマのロケに使われた遺構も

安全上から今日は立ち入り不可です

 

見張り台が置かれるだけあって良い見晴らし

横須賀軍港と浦賀沖を航行する船の姿が良く見えます

 

カメラの望遠で色々ウォッチ

おなじみ海上自衛隊「いずも」

 

ごちゃついた後ろ姿、遠すぎて帰ってから写真で確認するまで判りませんでしたが

米海軍横須賀第七艦隊旗艦「ブルーリッジ」

 

カナダ海軍「バンクーバー」

オーストラリア海軍補給艦「アオテアロア」

流石米軍基地を要する東京湾の玄関口、国際色が豊かです

 

 

軍艦ばかり見ていて置いて行かれたり…はしないようにガイドツアー継続

 

島内を縦断する山を削った通路にレンガ造りのトンネル

 

 

自然に埋もれたレンガ造りの要塞の姿は最近ではジブリ映画の「天空の城ラピュタ」を

彷彿させるとして注目を浴びる事もあるようです

色むらの多いレンガは明治時代の要塞築造時の物

開国直後の当時の技術の未熟さから炉の温度が一定でなく品質にむらがあるのが

色にも表れているとか

島内の至る所で飛んでいる大きな蝶、モンキアゲハ

愛知県でも森林公園や山道では偶に見かけますがその比で無い程多く見かけました

ガイドさんによれば季節によればアサギマダラも見る事が出来るそうです

 

ツアーは90分ほどを掛けて島内を一周

解説や質疑、雑談を交えながら楽しく猿島の事を学べました

ガイドツアーを終えて島の入り口の案内所へ戻ってきました

天気はすっかり晴れて青空に

現在の猿島は海水浴は禁止ですが

ビーチでのバーベキューは出来るという事で

地元の人はバーベキューや磯遊びを目当てに訪れるそうです

 

新たな来島者を乗せて帰りのフェリーがやって来ました

 

平日ながらまだ学生は夏休み期間、家族連れをメインに多くの人がやってくるようです

シーズン中の休日に来たらこの日のように落ち着いては観光できなかったかもしれませんね

名残を惜しみつつ猿島を後に

次の目的は船着き場と同じ公園内、記念艦三笠

 

日露戦争、日本海海戦で東郷提督が座乗した帝国海軍旗艦

 

第一次世界大戦後、軍縮条約に基づき廃艦となりますが

その武勲から姿を残すことを望まれ、軍艦として再利用が出来ない

地面に埋め立てる形で保存されました

 

保存された時点で武装などは外されてダミーと置き換えられ

また船体の鉄材、甲板の木材に至っても戦後の混乱期の市民による略奪や

横浜に駐留した米軍が保養施設の一部として利用したことによる改装によって

一時はほぼ原形を失っていたそうです

 

そして戦後の復興期、三笠の惨状を憂いた有志の呼びかけに応じて

三笠の復元運動が始まり国内外を問わない多くの募金と国の予算から

復元工事が行われ再び往時の外見を取り戻したのが今日の姿となります

 

と言う訳で公園内の券売機で入艦チケットを購入して三笠見学へ

ちなみに猿島フェリーの乗船券を持っていると100円割引があります

 

艦尾のデッキはイベント等にも利用するようで天幕つきで日陰に

 

採光窓やキャプスタン、艦船模型ではよく見るパーツですが

こうして現物を見ると模型で作った部分と紐付いて面白いですね

速射砲が並ぶ舷側部

上甲板からボートデッキを見渡て先日作ったJSCの三笠を思い出しながら違和感

こんな梁を作っただろうか…

確認…はいJSCのキットはこの部分甲板で塞がった表現になっていました

実艦でも時期によってこうなっていたのか単にJSCのキットが適当なだけかは

判りませんがこんな事に気が付くのも模型製作と現物見学両方の楽しみでしょうか

 

甲板上はくまなくほぼ全域を自由に移動できるので

軍艦上での人間の動線なんかも体験できて楽しいですね

艦橋指揮所、この吹き曝しで肉眼で戦況を確認しながら伝声管で指示を出していた

なんて思うと当時の海戦と言うのもまた凄い話です

 

甲板から船内に降りて、船内はもう当時の姿をとどめておらず

博物館となっています、この辺は現代のお城の観光天守みたいですね

と言う訳で三笠見学も終了

お昼も回ったので昼食の取れる所を探して三笠公園の近くのマーケットへ

やはり横須賀に来たら海軍カレー、と昼食を頂いて

横須賀旅行1日目前半終了です

写真が多くなってきたので1日目後半、軍港巡りはまた別投稿で