Lockheed Martin X-59 QueSST
ロッキード・マーティン X-59 静粛超音速実証機
(scissors and Planes 4975) 1:144スケール ペーパークラフト
相変わらず帰りの遅い日が続いて模型製作の方は不安定なスケジュール
そろそろ落ち着きたいのですがまだ暫くは楽にはならなさそうです
今回製作は先日のX-44に続いてアメリカの実験機、X-59
先日のX-44が計画のみで実機が存在していないのに対して
こちらは先日完成した実機が公開されて今年中にも飛行試験が始まる予定の機体
何より目を引くのがやはり非常に細長い機首、N700系新幹線をさらに引き延ばしたような
平たい先端が印象的です
このX-59の開発目的は超音速飛行の静粛化の実証試験
かつてはコンコルドに代表される「夢の旅客機」であった商用機による
超音速飛行ですが、燃費や機体コスト以上に現実で立ちはだかったのは
超音速飛行時に発生する騒音や衝撃波による地上への被害でした
様々な経緯を経て、多くの国では軍用機のスクランブルなどの例外を除き
市街地、あるいはもっと広く陸地の上空での超音速飛行を禁止するようになり
軍用機以外の超音速機は商業的には開発するメリットの無い存在になってしまします
そのように超音速機の出す騒音や衝撃波に伴う飛行規制が
超音速機自体の開発や普及の足かせになっている状況に対して
「静かな超音速機」の研究・実証を行い、超音速飛行に対する規制緩和への足掛かりを
模索します
と言う訳で最新の実験機ながら早速scissors and PlanesからリリースされたX-59を製作
型紙の時点でもわかる異様なシルエット
1:144の航空機モデルでは1パーツでこんなに長い部品は作った事が無いかもしれない機首
細長すぎて綺麗に丸めるのも中々の難易度でした
エンジンマウント部とエンジンの位置関係はやや悩んだ部分
主翼を付ける前だとなおさら細長くてヨウジウオのよう
胴体~エンジンを作ってしまえば
後は尾翼・主翼や補助翼ばかり
見た目こそ細長くて異様ですが主翼や尾翼の構成は常識的な航空機のそれなので
機体の造型自体が手探りだったX-44よりはスムーズに作業が進みます
着陸脚を取り付けて完成へ
3点式の着陸脚は大分真ん中よりなよう
これにて完成。実験機なのもあり部品も少なめで作りやすいモデルでしたね