ノースロップ・グラマン B-2 スピリット 爆撃機(1:400)ペーパークラフト | ladder-23のペーパークラフトとか日記

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Northrop B-2 Spirit

ノースロップ・グラマン B-2 スピリット ステルス爆撃機

(scissors and Planes) 1:400スケール ペーパークラフト

 

ノースロップのXB-35、YB-49と制式採用に至らなかった全翼爆撃機から続けて

とうとう今日に現役採用されたステルス爆撃機B-2で〆となります

 

グラマンと合併しノースロップ・グラマンとなったノースロップ社と

ボーイング社の共同開発と言うアメリカの軍用機メーカーの総力を挙げて

製造したと言っても過言ではないプロジェクトによる機体

かつてXB-35とYB-49で問題となったデリケートな操縦性を

スパコンでのシミュレーションによる設計と4重の電子制御による飛行制御によって克服し

世界で初めての実用的な制式採用された全翼機となりました

 

米国のステルス技術の集大成、という機密の塊であり

また、機体と同じ重量の純金より高い…と言われるほど高価な機体

その機密性と整備に求められる設備の専門性から専用のハンガーを設置した基地以外での

運用は出来ない事などから実用的な制式採用機…と言いながらも

軍事行動の多い米軍にあっても実戦に投入された例は非常に少ない機体でもあります

 

製造、運用共に非常にコストのかかる事から調達・配備機数も当初の予定より

大幅に削減され実際に製造されたのは21機に留まりました

既により小型で運用性を重視した後継機B-21レイダー(こちらもノースロップ・グラマンによる全翼ステルス機)

が初飛行を果たしている為、順次B-21へと更新されていくようです

 

 

XB-35、YB-49と並べて

 

全翼機こそ航空機の至るべき姿と信じたジャック・ノースロップ技師は

このフライングウィングの開発失敗によって夢が潰え失意の内に自ら興したノースロップ社から

身を引き航空業界からも距離を置くことになります

 

やがて病魔に身を蝕まれ余命幾ばくもなくなったノースロップ技師に

ノースロップ社は当時国家レベルの機密の存在でありながらも軍から許可を得て

開発中のB-2の模型を進呈しノースロップ技師の夢が40年の時間を隔てて蘇った事を伝えたそうです

 

既に会話もままならなくなっていたノースロップ技師ですが

筆談にて「神がなぜこのような長い余生を自分に与えたのか、今理解出来た」と書き残し

その翌年、全翼機に夢をささげた生涯に幕を閉じました

 

 

最後に3つの機体を合わせて

胴体が共通のXB-35,YB-49は勿論B-2も殆ど同じ大きさ

角度も綺麗に3等分…のように見えますが

XB-35,YB-49は後退角が26度ほど、B-2は33度ほど…とB-2の方がやや鋭い形

揃えるとほぼ360度になるのは偶然とはいえ面白い組み合わせです

 

 

モデルの方は先の2機同様にscissors and Planesシリーズ

 

XB-35よりプロペラが無い分YB-49の方が手間が少ない…なんてYB-49の時に書きましたが

輪をかけて凹凸が少ないのでパーツもさらに少な目

 

とは言え現代機、そしてステルス機ならでは滑らかな形状は中々作っていて気を遣います

 

完全なブーメラン型だった先のフライングウィングに対してギザギザした

尾部を持っているのも特徴的、後継のB-21ではギザギザは無くなって大きな三角の尾部となっています

 

と言う訳で完成

先の二機よりさらに短い製作時間で形になりましたが

ノースロップ技師の話を読んで以来作ってみたかった3機を揃える事が出来て満足

それぞれもっと大きいスケールでも作ってみたい機体ですが流石に場所を取りそうですね