Northrop XB-35
ノースロップXB-35フライングウィング
scissors and Planes 1:400スケール ペーパークラフト
今月に入ってから続けている1:400スケールの大型機
今回はアメリカの試作爆撃機、ノースロップXB-35を製作です
架空戦記モノに出てきそうな巨大全翼機、今日でこそB-2爆撃機という全翼爆撃機の実例がありますが
初飛行時の1940年代ではさぞインパクトがあった事かと思います
製造はアメリカの航空機メーカー・ノースロップ社
その創始者であり航空機設計者であるジャック・ノースロップ技師は
航空機の黎明期から航空機の理想形は全翼機であると信じた先進的な人物でした
1930年代から既に社内で小型の無尾翼全翼機の試作・研究を続けていたノースロップ社は
第二次世界大戦中のアメリカ陸軍の超長距離爆撃機コンペンション、
1万ポンド(約4.5t)の爆弾搭載量と1万マイル(約1万6千km)の飛行距離という
途方もない要求に巨大全翼機をもって挑みました
先んじて計画されている爆撃機の1/3サイズのテスト機N9Mを製造
全翼爆撃機が空論で無い事とその利点をアピールしながらも
やはり空前の巨大全翼機であるXB-35の開発・製造は難航し超長距離爆撃機計画は
コンソリデーテッド社の製造したXB-36に先を越されることとなります
コンソリ社のXB-36から遅れる事1年、初飛行を迎えたXB-35ですが
N9Mの時点から懸念されていた全翼機特有の操縦性の悪さ、そして
広くて薄い胴体は大量の通常爆弾を分散して搭載するのには向いていましたが
当時の米軍の戦略において切り札となる原子爆弾の搭載が困難である事
そして何より戦争終結による予算削減により採用されることは無く試作のみに留まる事となりました
一方で全翼機の先進性には研究の余地があると判断していたアメリカ空軍は
XB-35の量産は見送りながらも試作機による試験と改良は継続
当機のエンジンをジェットエンジンに換装したYB-49が製造されますがまた別の話
先日作った同スケールのTu-126と並べて
今回作成の型紙もscissors and Planesシリーズのフリーモデルより
無尾翼全翼機という事で部品点数は非常に少ないシンプルな構造です
製作もサクサクと進みます
機体の主要構成要素は主翼の左右パーツとテールコーンだけ
あっというまに胴体が出来てあとはエンジンなど
先日のTu-126に続いて二重反転プロペラ×4
ある意味このモデルでは一番作業が多いパーツ
プロペラ1枚がTu-126の物より細い事もあり余計に気を遣います
と言う訳で完成
半分くらいがプロペラとスピナーを組み立ててる時間でしたが
全体的には部品が少なくさっくり作れるモデルでした