EWR VJ101C (what if) (Scissors and Planes 4047) 1:144
ドイツ EWR VJ101C 垂直離着陸戦闘機(実験機)
前回、フランスのDEVER計画機に続いて
ヨーロッパの垂直離着陸機を作りました
計画のみだったDEVERと違ってこちらはちゃんと実機のある機体
1960年代、メッサーシュミット、ハインケルなど
ドイツの有力航空機メーカーによる共同事業として製造されました
冷戦真っ只中の当時多くの国で想定さられていた
「敵国の先制攻撃で滑走路が破壊されても運用できる航空戦力」
としての垂直離着陸戦闘機
試作1号機は事故で失われましたが
試作2号機はこの種の実験機としてはある意味珍しく
垂直離陸からの水平飛行転換、水平飛行での音速突破を達成し
飛行性能についてはNATOの要求仕様をほぼ満たす事に成功しました
一方で翼端のエンジンポッドに2基づつ、胴体には
垂直離着陸時にしか使用しないリフトエンジンを2基の
計6基ものジェットエンジンを搭載せざるを得なかった当機は
航続距離、兵装搭載量で実用に耐えうる物ではなく
試作2機をもって開発は中断されました
VC101Cは実用化にこそ至りませんでしたが
垂直離着陸機として多くのデータと課題、経験をヨーロッパの
航空産業界にもたらした機体として今日もドイツの航空博物館に
実機が展示されています
今回製作モデルはScissors and Planesより
VJ101Cは1号機と2号機、および架空の正式配備イメージの
迷彩カラーのモデルが提供されていますが今回は迷彩カラーの物を製作です
機体構成としてはシンプルなものなので
製作自体はオーソドックスな工作です
当時のドイツにも配備されていたF-104のような鉛筆型の胴体
エンジンポットは翼端で軸回転をするので
軸となる針金を胴体と主翼に通しておきます
エンジンポッド
形自体は問題ないのですが
エンジンが軸に対して割と重心が前寄りのため
細めの針金1本を軸にしただけでは保持力が十分でなく
ゆるゆるとエンジンが首を垂れてしまう状態になってしまいました
ここは反省点ですね
補助翼やリフトエンジンのカバーなどを取り付けて
着陸脚をとりつけ
完成です
垂直離着陸機で続いたので次も垂直離着陸機から選んでみたいと思います