Aerospatiale Alouette II
(Scissors and Planes 4240)
アエロスパシアル アルエットⅡ 軽ヘリコプター
1:144スケール ペーパークラフト
模型の投稿は久しぶりになってしまいました
ここ何作かのヘリコプター繋がりで手を付けた
アルエットⅡ、なかなかの難物でした
フランスのシュド・アビシオン社(現在は統合されてエアロスパシアル社)で
製造してた軽ヘリコプター、当時の軽量ヘリコプターによく見られる
コックピットとエンジン以外はフレーム剥き出しのいかにも軽そうな機体
ただしパッと見の印象に反しエンジン出力は高くキャビンも意外と大型
操縦手とは別に4名の人員が搭乗でき外部にも様々な機材・兵装が搭載可能な
優れた汎用ヘリでした
機体構成自体はシンプルな物も
閉じた球体(コックピット)と細いフレーム状の構造(テイルブームやスキッド)
といったペーパークラフトとしては鬼門の造形で随分制作に時間が掛かりました
ここ最近作ったヘリと並べて
風防に覆われたキャビン部がMi-2と比較してもそれほど小さくないのが判ります
という訳で難物でしたアルエッテⅡ
いつも通りのScissors and Planesの型紙、Ecardmodelsでバンドルセットを購入しました
元々明らかに厄介そうなテールブーム部があり、しかも144スケールへの縮小なので
失敗覚悟というかどんな感じになるか確認のつもりで製作です
厄介ポイントその1、金魚鉢型コックピットから
段差が出来ないように元の糊代は使わずに
裏から紙をあてながら1カ所づつボンドが乾いてからの作業
乾いた接続部を裏からヘラで押してなじませながら順番に…
最後に両脇を閉じて完成
写し忘れていますが、中には錘と潰れるのを防ぐためにティッシュを詰めています
お次は胴体
エンジン基部には外装が付いていますが基本的にはここもフレーム構造です
胴体フレームを切り取り
肉眼だと気にならなかったのですが写真にとると
タッチアップ後が目立ちます
単色のパーツなので緑色のケント紙なんかに印刷した方が
端面処理を考えなくて済むので出来が良くなるかもしれませんね
各部を組み立て
接続用の糊代やジョイントは付けていないのですが
個々のパーツが軽量なので端面のポンドのチョン付けでも意外と形になります
続いてエンジン
こちらも剥き出しなので
エンジンの形をちゃんと作らないといけません
こんな感じで
ローター軸は機体に接着、エンジン自体は胴体からフレームで支持される形に
固定します
着陸用のスキッド、こちらも普通の航空機の着陸脚+タイヤに比べると
紙では作りにくい部分
曲げた状態で角度が決まって欲しいので
横棒部分には針金を挟み込んでいます
胴体と結合
いよいよテールブーム部分
フレームで囲まれた△部分を全部同じ精度で切り抜くのはとてもできそうにないので
1面ごとに支柱部分だけにして稲妻のように切り抜きます
リンクロッドが通っている上面部も
型紙のロッド表現部は無視して切り抜いてから細い針金でリンクロッドを追加
型紙上ではカットしたフレームの角にあたる部分を
針金で置き換えて三角柱型にテールブームを組み立て
その他尾翼の構成部品
カット時点では強度ギリギリで切り抜いたつもりのフレーム支柱部も
こうやって見るとまだまだ太いですね、改善の余地ありです
残すはローターです
途中の写真を撮っていなかったようなので出来ました工法
という訳で出来上がり
前に作ったMi-2の倍くらい製作時間が掛かってしまいました
テールブームの表現に課題も残りますが
再挑戦するにはなかなか気合が要りそうです