North American RA-5C Vigilante (Scissors and Planes 2277) 1:144
ノースアメリカン RA-5C ヴィジランティ 艦上偵察機
最近仕事の忙しさと6月下旬と思えない暑さのダブルパンチで
少々グロッキー気味、模型作りも更新も滞り気味なので
美味しいもの食べてどこか涼しい所でパアッと気晴らししたいものですね
前回からはおよそ1週間開いてしまいましたが
今回製作はノースアメリカンRA-5Cヴィジランティ偵察機
F-14,F-111と空母運用機ながら大型の機体で続けていましたが
それらに輪を掛けて大型の艦載機です
偵察機を示す”R”の後に攻撃機”A”が付いている事からわかる通り
元は艦上攻撃機として開発された機体でした
攻撃機と言いながらもその運用目的はただ1点
空母から発信し超音速で敵地に侵入して核爆弾を投下することのみを
想定した核攻撃専用爆撃機でした、ヴィジランティ(自警団)が聞いて呆れるペットネーム
迅速に核爆弾を投下し離脱する為、爆弾の搭載方法も特殊
機外に吊り下げたりハッチを開く必要のある爆弾槽を持っていたりはせず
胴体内、エンジンとエンジンの間のスペースに核爆弾と増槽を搭載し
目標上空で機尾のカバーを分離、機体後方に核爆弾と使い終わった増槽を
放出するという他に例を見ない方式でした
同時期に東西問わずよく見られた
この様な高速核攻撃用の爆撃機ですが
抑止力としての存在はともかく、実際の運用では
活躍の機会はなく(あったら大変でしたが)、核攻撃/核報復の手段も
より迎撃困難な弾道ミサイルへ移っていった事によってその役目を終えていきました
因みに一見単座機ですがキャノピーがないだけで操縦主席の後方に爆撃手席がある複座機
今回製作のRA-5CはそんなA-5を偵察機として改修した機体
当時の空母搭載機としては類を見ない高速性能と航続距離は
偵察機としても魅力的な能力だった一方
高速性能を追求した機体は脆弱で戦闘機動や回避運動は望むべくもなく
また大型かつ低速能力の低さにより空母への着艦が非常に難しい機体でした
折しも時代はベトナム戦争下、多くのRA-5Cがベトナムで偵察に飛び立ち
戻る事は無かったという損耗の大きさが運用の難しさを物語っています。
型紙は毎度のScissors and Planesシリーズ
A-5は原型の攻撃機とRA-5両方がラインナップされています
今回はRA-5でもベトナム戦争期のグリーン・ブラウン迷彩の機体を選択しました
これまたいつも通りに型紙へのウェザリング表現の追加と
1:144へのダウンスケール、大型の機体ですがなんかA4一枚に収まります
いつも通りに機首からです
双発・サイドインテーク形式にもすっかり慣れました、
この種の機体構造では一番有名かもしれないF-15をまだ作ったことありませんが
大きく切り欠く胴体との接合部はこの段階では切らずに残しています
続いて胴体
細かい部品から先に
胴体は細長い箱型となるので
型紙そのままだとやや強度不足、写真には残してませんでしたが
チョコチョコと内部を補強しながら作っていました
背中が一段張り出しているのは燃料搭載量を拡張した偵察型の特徴
腹部には偵察用の装備が追加されています
続いて主翼と尾翼
ここ数機は可変翼機だったので
固定翼機はシンプルで良いですね
主翼から前に伸びるフィレット
RA-5でも後期型の改修を受けた機体の特徴です
着陸脚はシンプルなつくり
機体本体はこれで完成なので後は増槽を作ります
それぞれが細長い楕円形をしているのでなかなか面倒
安定翼を付けて4つ完成
これで完成、6月中の完成品に入れるつもりが結局7月に割り込んでしましました