Lavochkin La-15 Fantail
(Scissors and Planes 1509)
ラヴォチキン La-15 ファンテール 1:144 ペーパークラフト
あれよあれよという間に5月もほぼ終わりです
今月はほぼソ連製の戦闘機ばかり作っていましたが
最後はラヴォチキン設計局のLa-15戦闘機です
NATOコードネーム「ファンテイル」クジャクバトなど尾羽の広い鳥の総称
Mig-15とはほぼ同時期に開発された機体でスタイルも似通っています
大戦中は様々な主力戦闘機を製造していたラヴォチキン設計局ですが
この機体の開発に当たってはMig-15のRD-45エンジンより
小型で低出力のRD-500の使用を割り当てられ
Mig-15より小型で軽量の設計を余儀なくされました
エンジン出力で劣りながらも
運動性ではMig-15に匹敵し、初期の後退翼機によくあった
主翼の強度の問題を堅牢な高翼配置で解決する等、完成度の高い機体だったようです
一方でパワー不足は覆す事は出来ず
上昇力や火力でMig-15に劣り、また小さく纏めた機体は
コストの高騰と拡張性の少なさという問題を抱える事となります
開発経緯や使用エンジンからもMig-15に対する保険的な面が強かったと
思われるLa-15はMig-15の成功の陰に隠れ少数の生産と国内配備に留まり
ラヴォチキン設計局はこの機体が最後の制式配備された戦闘機となりました
型紙はMig-15と一緒に印刷していました
銀色表現を色々試したくてMig-15とは少し処理方法を変えてみましたが
殆ど差はありませんでしたね、また機会があったら色々試してみましょう
主翼の位置以外はよく似た機体なので
Mig-15との連続製作は効率良く進みます
第一世代の戦闘機では定番のセイバーもいずれ作りたいですね
実機でも高翼配置は強度に優れているとされていますが
模型で作る分にも翼の接着面が広くてなんとなく納得です
一方で高翼配置は翼が高い位置になるので
中翼や低翼配置の機体にように着陸脚を翼に格納できません
着陸脚の構造は複雑になり胴体にもスペースを使ってしまうので
一長一短ですね