AH-56 Cheyenne (Scissors and Planes 1:144)
ロッキード AH-56 シャイアン 攻撃ヘリコプター(1:144) ペーパークラフト
先日のMD500からヘリコプターつながりです
歴史上始めてヘリコプターが本格的に大量投入された戦争であるベトナム戦争
ヘリコプターの有用性は揺ぎ無いものでしたが同時にその脆弱性も浮き彫りになりました
アメリカ軍は輸送ヘリコプターを護衛し先んじて地上制圧を行う攻撃ヘリコプターの開発を
各社に要求、対地攻撃用として設計された世界初のヘリコプターがこのロッキードAH-56でした
従来のヘリコプターの3倍近い出力のエンジンに
メインローター、テイルローターの他に推進用のプロペラを尾部に備えた革新的な構造
他にも様々な新技術を投入した高性能機でしたが、それは同時に開発の遅延と
ハイコスト化を招きました
AH-56の開発中、肝心のベトナム戦争においては既存の汎用ヘリUH-1ヒューイを
再設計した攻撃ヘリAH-1Gコブラが投入され大きな戦果と攻撃ヘリの運用ノウハウを確立し
AH-56が配備されるまでの繋ぎの予定だったコブラは制式採用され
攻撃ヘリとして過剰な性能とコストをもつAH-56は機体の完成まで開発は継続されつつも
採用・配備される事はなく量産は見送られました
先日作ったMD500とツーショット
スケール違いかと思うほどのボリューム差ですが同スケール
制式採用されたAH-1Gコブラに対しても一回り以上大型の為
過剰な機体規模とされた事も納得できます
今回製作はいつものScissors and Planesの型紙ですが
普段は1:100のモデルを1:144縮小して製作しているのに対して
フリー配布の小スケール(1:300)モデルを1:144へ拡大して製作
元が小スケールなのでパーツ割りやディティールはシンプルなもの
全体的にローポリな省エネ製作です今回は
PDFデータをドローツールで拡大しているので
パネルラインや切り取り線ごと太くなったりはしないのが良い所
200%以上の拡大ですが組み立てには支障なし
テイルローターと別に推進用のプロペラがあるのが特徴
脚を取り付け
この辺は流石に表現が寂しいところ
ローター
脚は目立つ部分では無いですが
ローターハブは機体の一番上面で目立つので
ここだけでももう少しディティールアップした方が良かったですね
次回拡大モデルを作る時は覚えておきましょう
と言う訳でいつもと逆の拡大モデルでした
この界隈は小スケールでしか見かけない機体も結構あるので
拡大製作とディティール補完のノウハウを積んで作れるもの増やしていきたいですね