イギリス海軍 ヨーク級重巡洋艦エクセター(1:400 JSC社製ペーパークラフト/カードモデル)
British cruiser EXETER (JSC papermodels 403)
先月末あたりから製作していた重巡エクセター、完成となりました
1931年に就役したイギリス海軍のヨーク級巡洋艦の2番艦
イギリスの都市エクセターから命名されています
ヨーク級はワシントン海軍軍縮条約への対応、限られた予算
そしてなにより世界中に植民地をもっていたイギリスにとって
点在する植民地の防衛(監視)の為の数を揃えるために
小型・低コスト化を狙った設計がされていました
前後2基づつが標準だった主砲を1基減らして3基に、船体は15m程短縮された
小型の重巡洋艦、小型の船体に対し機関や装甲等は従来の水準を維持している為
走攻守バランスの取れた完成度の高い艦となりました
一方、排水量の削減には成功した反面でコストはそれ程削減できず
コストパフォーマンスの悪さも目立ち、これ以降イギリス海軍はよりコスト性を重視した
軽巡洋艦の増産を推進した為、エクセターは最後のイギリス海軍重巡洋艦となりました
このJSCのモデルでは近接火器や高角砲が強化される前の竣工時~ラプラタ沖海戦
に近い状態を再現している様子
ラプラタ沖海戦時の僚艦、リアンダー級軽巡エイジャックスと
エクセター、エイジャックスに加え
カウンティ級重巡カンバーランド、エイジャックスと同型のリアンダー級アキリーズの
4隻で編成されたイギリス海軍G部隊は南大西洋で通商破壊を繰り返していた
ドイツ海軍アドミラルグラフシュペーを追跡、ラプラタ河口沖でついに補足・交戦します
エクセターは自艦の主砲を上回る28cmを搭載するシュペーから集中攻撃を受け
殆どの兵装を失う大破をしながらも撃沈する事なく作戦行動を継続、
その防御力の高さを証明しました
エクセターがシュペーの攻撃を引き受けている間に
エイジャックスとアキリーズの猛攻を受けたシュペーは機関にダメージを負い
それが原因で逃走先のウルグアイで自沈を余儀なくされます
同じ小型化を求められた軍艦ながら単艦戦力を重視して過剰な武装を搭載した
アドミラルグラフシュペーと数を求めたイギリス海軍の巡洋艦群
対照的なコンセプトの艦が衝突したラプラタ沖海戦でした
ラプラタ沖海戦セットで購入した4隻もこれで3隻製作、
エイジャックスの同型のアキリーズを作るのはいつ日になるでしょうか