イタリア海軍モニター艦ファー・ディ・ブルーノ(1:400) | ladder-23のペーパークラフトとか日記

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イタリア海軍モニター艦 ファー・ディ・ブルーノ(1:400スケール)ペーパークラフト

フリーモデル(Jesus Lopez氏HP「Los barcos de papel」)

 

艦船モデルを再開する前のリハビリのフリーモデル作成

という建前の割にはキワモノになりましたが

イタリア海軍モニター艦「ファー・ディ・ブルーノ」完成です

1910年代イタリアは38.1cm砲を搭載した超弩級戦艦の建造を計画
1番艦の起工、というタイミングで第一次世界大戦が勃発したため計画自体は白紙化しましたが
主砲である38.1cm砲は既に使用可能な状態で倉庫に眠っていました、その活用方法として
対地砲撃用の砲艦(モニター艦)が建造されます
 
ファー・ディ・ブルーノはおおよそ軍艦、というか船らしからぬ姿ですが
実際船体として使われてるのは港湾作業用のクレーン艀の土台
エンジンは小型艇用の流用で巡航速度は辛うじて3ノットという
38cm砲を洋上で使用するための最も安上がりな最低限と言える構成でした
主砲以外はその主砲の為の測距儀が乗る三脚の見張り台と
小さな操舵室、申し訳程度の対空機銃のみという割り切った配置
 
イギリスを中心にいくつかの国で配備された対地攻撃用のモニター艦ですが
航空機の発達により「制海権を抑えていれば一方的に攻撃できる」という前提が崩れ
次第にその姿を消していきました
 
第一次世界大戦も末期ごろに参戦したファー・ディ・ブルーノですが
数か月の任務の後に嵐で座礁、本国に回航され終戦を迎えました
その後第二次世界大戦で復任したりイタリア降伏でドイツに接収されたりしましたが
総じて目立った活躍はしていないというちょっと残念な船です
…見た目は面白いのですが
 
見た目が面白い仲間のロシアの河川砲艦ノヴゴロドとツーショット
こちらは丸い事で有名
第一次大戦時はもう解体されていたしそもそも河川砲艦なので当然こんな対面はありませんでした
後は正三角形の船でも有ればおでんになりそうです
 
最後にこのモデルを公開されているサイトの紹介
スペイン在住のJesus Lopez氏のホームページ
「Los barcos de papel」http://losbarcosdepapel.blogspot.com/

主に19世紀後半~20世紀初頭の軍艦、特にスペイン艦を多く扱っている

珍しいモデルが多いサイトです

 

スケール表記が無い(作者様もスケール統一を意識していないとコメントしていました)

型紙そのままでは寸足らず、逆に長すぎる部品がある

型紙の解像度が低い…etc、部品が精密とか多いとかとは違う意味で手こずる部分がありますが

他には無いモデルが魅力的なサイトなのでまた挑戦したいと思います

(とりあえず戦艦エカチェリーナ二世とモニター艦モンテレーは作りたいですね)