自閉症の子の災害時の避難対策について | 自閉症スペクトラムの窓

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~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。久しぶりのブログ更新です。夕方の突然の地震、びっくりしました。震源に近かったせいか、地震速報より、先に揺れがきました。

 

息子は、驚いて、こたつテーブルの下に入ろうとして、入りきれず、太もも痛めてました(下の写真)。今度からは、リビングテーブルの下に入るよう、お願いしました。

 

 

テレビで、地震についての放送を延々としています。気になるので、親は見たいのですが、それが子どもを不安にさせる場合もあります。

 

息子は、地震のことを、ずっとやっていることに不安になって、「テレビおしまい」と言って、自分でスイッチを切りました。

 

思い切ってテレビを消して、子どもを不安にさせる情報を遮断しましょう。スマホでも、状況確認はできます。

 

災害時の自閉症の子の避難対策についてです。地震や水害などは、いつ起こるかわかりません。以下に、災害時に、自閉症の子をつれて避難することをシュミレーションした内容を書いておきます。参考まで。

 

これから、お盆休みで、実家や旅行に行かれると思います。行き先の避難場所の確認、いざという時の子どもの食料や薬、安心グッズなどを、準備してお出かけください。

 

以下、以前書いた記事に追加したものです。

 

 【地震等、災害が起きる前にやっておくこと、避難対策について】

 

○食料や備蓄について

→3日分では足りないので、1週間分が目安で備蓄をする。飲料水、お風呂の汲み置き(トイレを流す、洗い物など)、ランタンタイプの懐中電灯(火事になるのでロウソクはNG)、食べ物、(偏食、アレルギーがあるなら必須)、毎日飲んでいる薬(少なくとも1週間分)、携帯充電器の用意

 

○本人への防災教育

→通勤、通学などで、1人で行動する機会のある子は、必ず災害にあったらどうすればいいか、決めておく。歩いて家まで帰るのか、学校・会社へ戻るのか、どこかで待っているのかを本人がわかるように説明。自分で周りの人に助けを求められない場合は、緊急連絡先(親の携帯や学校・勤務先)を書いた、ヘルプカードや、サポートブックを携帯させる

 

○いざという時、親がデンと構えて、おろおろしない。腹をくくる。

→親の不安は、子どもに伝わります。非日常を楽しんでしまうくらいの割り切りが必要。実際に被災した方は、電気、ガス、水道が止まった生活を、自閉症の息子さんに伝える時に「キャンプの練習をします」と言ったそうです。

 

○避難所に避難したくても避難できないことが考えられる。何故なら、自閉症の子がいると、通常避難が難しいから。

→体育館や公民館等、非常に狭い空間しかパーソナルスペースがもらえない。子どもや赤ん坊の泣き声を我慢しないといけない。自閉特性からくる言動に、周りから注意・非難をされる。偏食に対応できない等の理由で、自宅で避難生活になる場合が多い。もしくは、車上生活が考えられます。

 

○自宅避難は、配給や、情報がもらえない場合が多いです。しかし、最近では、避難所に、登録をすると配給などは、もらえるようです。

→まず、避難所に行って、自閉症の子が居て、集団生活は、無理なので、自宅避難(車上生活)をする旨を申告して、配給は、人数分欲しいので、いつ、避難所に来ればいいか確認する。

 

〇安全優先ですが、家の中で、本人の落ち着く場所を確保(ベットやソファーの上など)。なるべく、日ごろと同じ行動をとれるよう環境を整える(それが出来ると落ち着く)。場所がいつもと違っても、お気に入りグッズや毛布などあれば、それを持って避難する。

 

○子どもに、不便な状況、出来ないことがあることを理解させるには。

→口で、「使えません」というだけでなく、電気のスイッチや、トイレのレバーを動かしても、通常通りには動かないことを経験させる。文字の理解できる子なら、「水出ません」「トレイ使えません」などと、書いて貼っておきます。それから、どうすべきかを教えて行き、新たな生活スタイルを、子どもにインプットし直してもらう。

 

〇ただでさえ不安で、不安定な時に、否定的な声掛けはしない。親が感情的にならない。

→「××しちゃダメ」とか、「▽▽禁止」等。強い口調で言わない。自閉症の子は、イライラした声で、何かを言われると、それだけでストレスを感じます。

 

○混乱させないために

→して欲しくないことは、予防が原則。近寄らせない。その場から離れるようにする。「触っちゃダメ」と、怒るのでなく、「見るだけにしてね」と伝える。否定形を使わない言葉掛けをする。触っていけないものは、布をかけて隠す等、工夫をする。

 

〇出来るお手伝い、仕事をさせる。することが無いのが不安になる

→普段から、お手伝いをさせておくといい。親子で、一緒にやると安心する。片づけを手伝う、物を運ぶ等。

 

〇一人過ごせるものを避難所に持っていく

→充電できるならタブレットやゲーム(Wi-Fi環境が無くても使えるものがあるといい)、スマホ。紙に絵を描くことや、塗り絵、折り紙等、勉強でもいい。

 

実際に避難しなければいけない状況になったら、ゆとりはありません。平時に、シュミレーションして、親が心構えを持っておくことが大事です。

 

【今日のいいとこ探し】

地震の後、震源に近いところに住んでいるおじいちゃん、おばあちゃんことを心配した息子が「電話して無事を確かめてください」と、母に言ってきました。優しい息子です。電話したところ、おじいちゃん、おばあちゃんのところは、被害が無かったのでよかったです。

 

追伸

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