自閉症の子に、どこまでやらせていいのかの判断に迷う | 自閉症スペクトラムの窓

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~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。今日は、午前中、実家に行ってきました。父と母は、コロナワクチンの5回目を打ったそうです。我が家も、来月、4回目を打つ予定です。インフルエンザは、家族全員打ち終わっています。寒くなると、色々心配です。

 

親の会のお母さんと、自閉症という障害を持っている子どもに、どこまでやらせていいのかと迷う場面が沢山あるという話になりました。

 

交通ルールの理解や他害や自傷があるなど、自分の身の安全が確保できないタイプの子の場合は、親や支援者が付き添うことが前提です。

 

ですが、アスペルガーや高機能の子、知的障害があっても、理解度が高く自立している子などは、高等部以降になると、自立登校、自立通勤などもしています。親の付き添いなく、行動をするようになっていきます。

 

そんなタイプ子の親は、どこまで子どもだけでやらせていいのか、色々迷うものです。

 

例えば、映画を観にいくのでも、まだお友達とだけで行かせるのが心配で、アニメなど、母親が興味がなくても一緒に行っているという方や外食を1人でさせられないので、カロリ-を気にしつつ、子どもと一緒に毎回マックを食べているという方もいました。

 

他にも、包丁や調理するためにコンロの火を使わせて大丈夫なのか、カップ麺のお湯を自分で入れさせるのかなど、日々の暮らしの中で、悩んで判断に迷うことが沢山あります。

 

一人ひとり、お子さんの状況が違うので、一概に、「これはいい、これはダメ」ということはありません。ただ、「完璧に出来るようになるまで、やらなせない」ということでなくていいと思います。

 

子どもが危険な目にあわない、周りの人に危害や被害を出さないという状況なら、いきなり全部をやらせるのでなく、段階的にスモールステップで、子どもに任せていくことも必要だと思います。

 

例えば、映画を観にいくということで考えてみます。

 

第1段階)親が付き添って、チケットを買う方法、ポップコーンやジュースの買い方、トイレの場所や席や上映中のマナーを教える。どうしていいか分からなくなって困った時に、親にヘルプを出す方法を教える(通話、LINE、メール等)

 

第2段階)同じ映画を見に行くが、席は別々。子どもを前の列にして、母は後ろに座る。子どもの様子を観察する。見ている様子で気になることがあれば、正しい行動を教える。本人に自分でやらせてみる。

 

第3段階)映画館で切符を買うところまで、子どもに付き添う、自分で買わせる(もしくは、事前にチケット取っておいて、その受けとり方を教える)中には一緒に入らない。帰りは、迎えに行く。

 

第4段階)親は付き添わない、子どもだけで行ってもらう。1人で大丈夫になったら、友達と一緒に行かせる。

 

この子には、無理と決めつけないで、挑戦させる。ただ、いきなり手を離すのではなく、準備をして、子どもが自分で判断し行動ができるようにサポートしましょう。

 

失敗しても、いいのです。正しい方法や手順を教えていきましょう。他人に、迷惑をかけてしまったら、子どもが叱られて、謝るというのも、自立に向けての大事な経験です。

 

息子は、ヘルプカードをもっって、1人で行動しています。自分だけで、対応できない状況になったら、ヘルプカードの裏を見せて、迷惑をかけた相手に、母の連絡先を教えるように言ってあります。

 

いつまでも、親が子どもの世話を焼けるわけではありません。子どもの年齢があがれば、親は年老いていきます。福祉サービスと連携して、親が手を放す日が必ず来ます。

 

それまでに、様々な経験を積んでもらい、子ども自身で出来ることを増やしてあげるのが、親の役目だと思います。

 

【今日のいいとこ探し】

 

親の会の作品展の最終日でした。息子も、かけつけて、自分の作品の説明をしていました。養護学校時代のお友達も駆けつけてくれて、楽しい時間を過ごせたようです。

 

 

追伸

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