高機能自閉症の人の老後は、どうなるのか? | 自閉症スペクトラムの窓

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~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。家を建てた年に植えた、キウイフルーツに似た実をつける「フェイジョア」に、花が咲きました。南国の果物だけあって、お花が綺麗です。この花が咲くと、初夏を感じます。

 

 

高機能の成人のお子さんのいる保護者サロンで、自閉症の人の老後について話題にあがりました。「8050」、「9060」問題として、老後のことが課題としてあがってきている現状があります。

 

聞いた話や、ゆくゆくこうしていければという情報を書いておきます。

 

○今すぐでなくていいので、親からの自律を考えて、グループホームや一人暮らし、施設入所という選択肢があることを、親子で考えておく。

 

→親が、高齢になると、老化による日常生活の不都合や、病気や認知症などの心配が出てくる。親が、子どものことを考えられなくなってしまう。親が元気で、気力のあるうちに、子どもと話し合っておく。親は、いつまでも元気なわけでないことを、伝えておく。

 

→お金の管理や食事を適正にとる、健康管理、服や日用品の購入、洗濯や掃除、適正な買い物の仕方、余暇の過ごし方、ヘルプの求め方など、自立へ向けた、生活スキルを、少しづづ身につけてもらう。

 

○親以外のキーマン(当事者のために支援者との間に入り契約や支援計画などを作る責任者になる人)を決めておく。また、本人とキーマンとなる人との関係を、時間をかけて築いておく。

 

→兄弟がいる場合は、キーマンをお願いできるが、1人っ子の場合は、いとこや親戚、成年後見人などの選択肢がある。その場合は、子どものことを理解してもらい、お願いできる状況にしておかないといけない。一朝一夕に、関係はできないので、普段から交流をもっておく。

 

○一人暮らしの場合の住居

 

→親の住んでいた戸建てにそのまま住むなら、ご近所の人となじんで、お願いをしておく。民生委員さん、駐在さんなどに、親が元気なうちからつながりをもっておく。キーマンさんの連絡先を伝えておくと、何かあった時は、そちらに連絡が行く。

 

→マンションなら、管理人さんに、お願いをする。何かあれば、キーマンさんに連絡してもらう。お金がいりますが、タワーマンションなどだと、コンシェルジュさんが、在中してくれているので、生活面で、いろいろ相談ができます。

 

→グループホームも、小グループのユニット型(共同生活)だけでなく、アパート、マンションの借り上げ型もできてきていて、1人で生活する方法もある。

 

○65歳になったら、介護保険制度を使い、定型発達の老人と同じ福祉サービスを利用する。

 

→「介護付き有料老人ホーム」や「サービス付き高齢者住宅」などに入所する。家に来てもらう、訪問介護サービスを利用する等。障害で出来ないことが、高齢になって出来ないことと重なるため、利用できる。

 

○自分の老後の費用の他に、子どもの老後の費用についても、早めに考えておく。

 

→子どもが、特例子会社や一般企業の場合は、自分のお給料から貯めてもらう。事業所などで、工賃が少ない場合は、自宅に住んでいるうちに、障害者年金を積み立てておく。親の遺産を残す時に、障害のある子に多く残すように、遺言書を書く。生前分与しておく等、方法がある。

 

→自分での、お金の管理が難しい場合は、社会福祉協議会の「日常生活自立支援事業」を使ったり、家族信託(毎月、定額のお金が支払われる)等を利用する。

 

○親が亡くなって、お金もなく、親戚もおらず、天涯孤独になってしまっても、最後は国の制度のセイフティーネットがあるので、悲観しすぎない。

 

→天涯孤独な場合、市町村の長が、保護者になってくれる。障害者年金と生活保護などを利用して、最低限だが生活を保障してもらえる。施設入所の場合は、元住んでいた地域の物価が高い場合は、地方の施設入所となる場合もあるようです。

 

これから、福祉制度や国の方針が変わっていくと思うので、実際息子が、年をとった時は、違う支援になっているのだと思います。

 

親亡き後や老後のことを、今から考えておくと、準備に十分な時間をかけることが出来て、安心できますね。

 

【今日のいいとこ探し】

 

来月、大好きな「からかい上手の高木さん」の映画が上映されます。おしゃれをして、見にいきたいそうで、お給料がでたら、半そでのワイシャツを買いたいそうです。

 

「生活費」の他に、「特別出費」で、ワイシャツ代を下ろすことにしました。普段着や下着の買い替えは、なかなか難しいのですが、自分が欲しいと思った服の書いたしは、OKだということがわかりました。

 

休みの日に、お父さんとワイシャツを買いに行ってもらいます。

 

追伸

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